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外ではAirPodsではなくネックバンド型イヤフォンを使う理由 愛用の逸品はコレだ

ITmedia Mobile 2025年1月13日 10時5分

 完全ワイヤレスイヤフォンは移動中に音楽を聴くときに、必ずといっていいほど必須アイテムだったが、そうではなくなった。完全ワイヤレスイヤフォンを外で使う機会が格段に減ったのだ。一体なぜ、そう感じるのか、実体験を元に解説したい。

 そもそも完全ワイヤレスイヤフォンに手を出したきっかけは「AirPods」だった。これに手を出すまでは移動中、有線イヤフォンをスマートフォンの3.5mmイヤフォンジャックに挿して使っていた。AirPodsの登場によってイヤフォンのワイヤレス化が進み、自分も有線イヤフォンにほぼ頼らなくなった。

 AirPods登場後、Apple Musicで楽曲のストリーミング再生を行い、ワイヤレスで音楽を楽しむことが当たり前になってしまったのだ。このワイヤレスこそがAirPods購入当初は「よし」と思っていたのだが、長年使っていくに連れて「だめ」だと気付いたのが「耳から落ちやすい」こと。

 耳から落ちやすい、というのはイヤフォンの形状によっては耳にフィットしづらく、結果として耳から外れて、落下してしまう、という意味だ。

 イヤフォンにはAirPodsのようなイヤーピースのないオープンイヤー型の製品と、サイズの異なるイヤーピースが数種類付属しているカナル型の製品が存在する。このうち、特に耳に合わず、落下する頻度が多かったのが、「AirPods(第3世代)」だ。

 耳に合わずに落ちてしまうのは仕方がないにしても、落とした度に高価な完全イヤフォンを買い直したくはない……。ほとんどの人がそう思うはずだ。そんな金額的な負担を減らすためのサービスは実際にある。

 例えば、AirPodsの紛失時には保証を受けられる。Apple Careのサービスページには「AirPods本体や充電ケースを紛失した場合は交換品をご購入いただけます。AirPodsの左右いずれか片方や充電ケースのみのご購入も可能です。お届けする交換品は新品です」とある。ただし、料金は機種によって異なるので、事前に調べておいた方がよい。

 ソニーでは「ヘッドホン ケアプランワイド」という保証サービスで「紛失あんしんサービス」を提供している。ただし、「片方のヘッドセットをなくした場合のみが対象です。両方の紛失・クレードルの紛失はサービスの対象外です」とサービスのページに記載があり、文字通り片方の紛失しか保証されない。

 こうした保証サービスがあることは完全ワイヤレスイヤフォンのユーザーとしてはうれしい。ただ、料金の負担を抑えられても、交換品のために追加料金を支払う必要がある他、メーカーによっては紛失の保証サービスがない場合があり、やはり移動中に完全ワイヤレスイヤフォンを使い続けたい、とは思えなくなった。

●完全ワイヤレスイヤフォンの代わりに見つけた優れもの

 そこで、たどり着いた結論が「使わないときは首から下げておける」イヤフォンの購入だ。ネックバンド型と称されるワイヤレスイヤフォンで、完全ワイヤレスイヤフォンのように完全に左右が分離しているのではなく、左右がケーブルでつながっている形状だ。

 使わないときは完全ワイヤレスイヤフォンのようにケースにしまって携帯しやすい、というわけではないが、左右が分離しないことから片方、もしくは両方を紛失するリスクは軽減できる。過去の失敗からも、使わないときは首からさげておける点よりも、左右が分離しない点の方が評価できるわけだ。

 具体的にどんな製品を選んだのかというと、オーディオテクニカの「ATH-CKS330XBT」だ。同社が2020年6月19日に発売した製品で、Amazonでの販売価格は4582円(税込み)と、決して手を出しづらい価格ではない。

 購入の決め手になったのは「ネックバンド型」という理由の他に、大きく3つある。

 1つ目はカラーだ。カラーはブラック、ブルー、ベージュ、グリーンの4色展開となっており、筆者はブラックを選択した。特に服装を問わずなじむブラック、目立ちやすいブルーとベージュがそろっているところにひかれた。

 2つ目は音質だ。この価格帯のイヤフォンにしては音質がいい。本製品専用設計の5.8mm SOLID BASS HDドライバーを搭載し、ポップスやロック、ソウル、フュージョン、ジャズなど、あらゆるジャンルの楽曲において、メリハリの効いたキレのあるサウンドだ。クラシックの弦楽器の繊細さは表現しづらい感はあるが、それでも低音域に厚みがあり、中~高音域が損なわれないイメージだ。

 3つ目はマルチポイントへの対応。これは1つのBluetoothイヤフォンやヘッドフォンと複数のスマートフォンなどを同時に接続できる機能を指す。移動中にスマートフォンで音楽を聴き、オンライン会議でPCを使う際、ペアリングをし直したり、接続の切り替えを手動で行わずに済むため、とても便利だ。

 購入からしばらく使って出した結論はこうだ。外での移動を伴わないシーン、ひいては自宅では完全ワイヤレスイヤフォンを使い、イヤフォンが耳から外れて紛失すると困る外出時にはネックバンド型のワイヤレスイヤフォンを使いたい。

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