米Appleは1月27日(現地時間)、iPhone向けの最新OS「iOS 18.3」の配信を開始した。このアップデートには、複数の修正や強化が含まれる。セキュリティ関連の脆弱性にも対処している。
アップデートは「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から行える。
このアップデートで、iOS 18へのアップデートの際に削除されてしまった「計算機」アプリでの等号ボタン(=)による操作の繰り返し機能が復活した。
この他、タイプ入力で「Siri」にリクエストを送信しようとするとキーボードが表示されないことがある問題や、「Apple Music」アプリを終了した後も曲が終了するまでオーディオ再生が継続される問題が修正された。
なお、このアップデートで「Apple Intelligence」の複数の機能変更と新機能追加も行われるが、Apple Intelligenceは現在、日本ではまだシステムの言語を英語に設定しないと利用できない。
Apple Intelligenceの新機能としては、「iPhone 16」シリーズの「Visual Intelligence」で、ポスターやチラシをカメラで映すことでカレンダーにイベントの日時を追加できるようになり、より広範囲の植物や動物を識別できるようになった。
また、これまでApple Intelligenceは初期設定ではオフだったがこれがオプトアウト(オフにするには設定変更が必要)になった。
セキュリティ関連では、31件の脆弱性に対処した。この中で「CVE-2025-24085」は、「悪意のあるアプリケーションが権限を昇格できる可能性がある。この問題がiOS 17.2より前のバージョンのiOSに対して積極的に悪用された可能性があるという報告をAppleは認識している」という。
Appleは同日、iPadOS 18.3、macOS Sequoia 15.3、watchOS 11.3、visionOS 2.3、tvOS 18.3もリリースしており、これらのOSでも脆弱性が修正されている。