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日本のiPhoneで「Apple Intelligence」を有効化してできること<前編>

ITmedia Mobile 2025年1月28日 19時25分

 2024年10月にリリースされたiOS 18.1から、「Apple Intelligence」の提供が開始され、続くiOS 18.2では、ChatGPTとの連携といった機能も強化された。

 ただし、日本語対応は2025年4月以降とされており、現時点ではiPhoneのSiri言語設定を英語にする必要がある。今回は、日本のiPhoneで言語設定を変更した際に、現時点で使える6つの機能にフォーカスして、概要をおさらいしたい。

●(1)クリーンアップ

 1つ目は、写真に写り込んだ不要な部分などを消去しつつ、消去した部分の画像が背景に馴染むように自然に合成される「クリーンアップ」機能だ。要するに、Adobe Photoshopでいう「スポット修正ブラシツール」、あるいはAndroidでいう「消しゴムマジック」のような機能である。

 iPhoneで同機能を使うには、「写真」アプリを開き、画像の編集画面を起動して下部右端にある「クリーンアップ」のアイコンをタップすればよい。後は削除したい部分を指でなぞることで、背景になじむようにオブジェクトが消去される。編集が完了したら画面右上のチェックアイコンをタップして操作完了だ。

 なお、編集後にオリジナルに戻す操作を行うと、通常の編集操作と同じく、クリーンアップ機能での編集もしていない状態に戻すことができる。ちなみに、筆者が試した範囲では、同機能は端末の言語設定を日本語に戻しても使えた。

●(2)作文ツール

 2つ目は、作文ツールだ。選択した文章の校正やリライト、要約などに利用できるが、言語設定を英語にしておく必要があるので、日本国内における実用面はいまひとつである。

 使い方は、操作したいテキストを選択した状態で、「>」をタップするか、キーボードの変換候補の欄に表示されるApple Intelligenceのアイコンをタップすればよい。下部に表示された画面から「Proofread(校正)」「Rewrite(書き直し)」などを選択しよう。この際、リライトする文体について「Friendly」「Professional」「Concise」の選択肢が用意されている点も特徴的だ。

 なお、下部の「Compose(作成)」を選択すると、ChatGPTと連携したテキスト生成も行えるようになっている。例えば“Email to Boss”などとプロンプトを入力するだけで、ひな型が表示される。

 ちなみに、メッセージの文脈を踏まえて返信文を作成する「スマートリプライ」機能などもあるが、こちらも英語でのやりとりでないと機能しない。まだ日本国内での活躍の場面はごくごく限定的だろう。

●(3)カスタマイズしたメモリームービーの制作

 3つ目は、カスタマイズしたメモリームービーの制作だ。写真アプリを開いて上スワイプをし、表示された「メモリー」欄にある「Create」をタップする。テキストでキーワードを入力することで、その条件にあったメモリーを作成できる。

 なお、サポートのダウンロードや、データの解析が終わらないと利用できないので、同機能を試用するまでには少々時間がかかる。試用の際には、時間に余裕を持ってチャレンジすると良いだろう。

 さらに3つの機能については、後編にて解説する。

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