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Pixelの「レコーダー」アプリで“文字起こし”を利用する方法 議事録として活用できる

ITmedia Mobile 2025年1月29日 19時26分

 音声を文字に起こしてくれる、いわゆる“文字起こし”の機能は、近年、Googleの「Pixel」シリーズだけでなく、サムスン電子の「Galaxy」シリーズにも搭載され、利用できる端末が年々増加している。具体的に何ができ、どのような場面で役立つのかが分からない人に向け、Pixel 9でレコーダーの基本的な使い方を解説する。

 文字起こし機能は、Google Pixel 6に「レコーダー」アプリが実装されてから注目を集めている。Googleのサポートページによると、現在はPixel 3以降のモデルで日本語によるリアルタイムの文字起こしが利用できる。レコーダーアプリは、音声の録音ができるアプリで、アプリ内の音声データを文字データに変換する機能も持つ。そのため、「文字起こしといえば、Pixel」というイメージが定着している。

●レコーダーの基本的な使い方

 では、実際にレコーダーでできることを順に紹介する。まず前提として、レコーダーで録音したデータがどこに保存されるのかを確認しよう。端末のストレージかGoogle アカウント(クラウドストレージ)かの二者択一だ。初期設定の画面で選べるが、設定を変更するには、Google アカウントのアイコンをタップし、「レコーダーの設定」→「バックアップと同期」→バックアップと同期の項目をオンに切り替え、バックアップアカウントの選択へ進む。

 これを踏まえた上で、ここからは基本的な使い方を見ていく。音声の録音を行うには、画面の下にある「赤色の録音」ボタンをタップする。本ボタンをもう1度タップすると、録音を一時停止できる。保存する場合は、録音ボタンの右側にある「保存」をタップするだけでいいが、「タイトルを追加」をタップして任意の名前や数字を入れておくと、後から管理しやすくなる。録音を保存したくない場合は、録音ボタンの左側にある「削除」をタップしよう。

 録音を終了すると、保存した録音データがレコーダーアプリのトップ画面に表示される。トップ画面とは、録音をしていない状態で、起動したときに表示される画面を指す。録音データの名前の右側にある「再生」ボタンをタップすれば、録音を再生できる。

 録音データの詳細を見るには、録音データの名前をタップする。録音した音声のうち、人の声が分かる部分は「話し声」、音楽が含まれる部分は「音楽」というラベルが表示される。録音データをスキップするには、長いバーのような部分を左右にスライドさせて、聞き直したいところで指を離せばその部分から再生できる。

●音声を文字データに変換する方法

 Pixelのレコーダーで最も使いたいのが、やはり文字起こしの機能。例えば、会社の会議や大学の講義などで、メモを取るだけで精いっぱいになってしまい、内容を十分に理解できずに終わってしまう……。そんな経験はないだろうか? そんなときにこそ役立つのが、文字起こしの機能だ。会社の会議や大学の講義などで、議事録代わりに活用できる。

 レコーダーと別に文字起こしのアプリをインストールして使ったり、録音終了後に音声データを文字起こし専用アプリに読み込ませて文字のデータに変換したりする手間が省ける。

 文字起こし後のデータ、つまり、音声データをもとにした文字のデータを確認するには、レコーダーのトップ画面に表示される録音データの名前をタップした後、画面下の「音声」タブの右側にある「文字起こし」のタブをタップする。その状態で、録音を再生すると、どこの部分を再生しているのかがハイライト表示される。

 文字を選択すれば、その部分から聞き直すことが可能だ。虫眼鏡の「検索」マークをタップして、任意の言葉を入力すれば、それに該当する言葉のある録音部分が表示される。

●音声データや文字起こしのデータ、他のアプリに共有できる?

 レコーダーを使う人の中には、音声データを他の人に送信したり、ドライブに保存したりしたい人がいるはず。さらには、文字起こしのデータをテキストファイル(拡張子がtxt)としてコピーして、Google KeepやWordなどに貼り付けたい人もいるだろう。

 もちろんこれら一連のことは実行できる。音声データか文字起こしのデータが表示されている画面で、右上には「お気に入り」「共有」「切り取り」「検索」「設定」のメニューが表示される。このうち、左から2番目の共有をタップすれば、ファイルを共有できる。

 共有のメニューを開いたら、「ファイル」を選択して、音声かテキストのどちらかを選択する。すると、ファイルをどこに共有するのかを選択できるようになる。ドライブなら「ドライブ」を選べばいい。Gmailに添付したり、ファイルに保存することも可能だ。テキストファイルの共有も同じ手順で行える。

●おことわり

記事内容の検証はPixel 9で実施しました。Androidのバージョンは15です。

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