米Anthropicは7月18日(現地時間)、同社に出資するシリコンバレーのベンチャーキャピタルMenlo Venturesと共同で、AIスタートアップを支援する1億ドル規模のファンド「Anthology Fund」を立ち上げたと発表した。
このファンドは「AIインフラ、ヘルスケア、教育、科学研究などの業界におけるAIの斬新な応用、消費者向けAIソリューション、信頼性と安全性のツール、社会的利益を最大化するAIアプリとテクノロジーという5つの主要分野で主に革新を行っている選ばれた起業家を支援」するというものだ。
支援内容は、Anthropicの製品や研究へのアクセス、同社の最先端のモデルに使用できる2万5000ドル相当の無料クレジット、Menlo Venturesによるサポートなど。1社当たりの投資額は10万ドルから。
Menlo Venturesのパートナーで以前は大手VCのKPCBのパートナーだったマット・マーフィー氏は米CNBCに対し、このファンドはKPCBが米Appleと2008年に立ち上げたiFundにヒントを得たと語った。iFundは、iPhoneのプラットフォーム開発者支援を目的に1億ドルでスタートし、2年後には2億ドル規模になった。
Anthropicと競合する米OpenAIにはOpenAI Startup Fundがある。こちらは1億7500万ドル規模だ。