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IIJが「特製LANケーブル」を一般販売 自社のデータセンターでも使っている“プロ仕様”

ITmedia NEWS 2024年7月19日 8時30分

 インターネットイニシアティブ(IIJ)の子会社で、ネットワーク構築・関連ソリューション事業を手掛けるネットチャートは7月18日、カテゴリー6(Cat.6)のLANケーブル「eco-patch」(エコパッチ)を、26日より「IIJmioサプライサービス」にて一般販売すると発表した。

 eco-patchは、標準的なLANケーブルと比較して直径が約半分(約3.7mm)の超細径仕様。しなやかでくせがつきにくく、細い形状で通気性を確保しやすいことから排熱にも有利といった特徴があり、集中的に配信するデータセンターやオフィスLAN用途など、法人向けに提供してきたという。今回、「自宅で手軽に使いたい」という要望から、個人向けにも提供するに至ったとしている。

 通信データに加え電力を供給するPoE接続に対応。使用する銅を標準的なケーブルの約半分に軽量化。ケーブルの重みによるコネクタへの負荷など、接合部の負担が軽減されるとしている。被覆には耐燃性ポリオレフィンを採用し、難燃性に優れる他、もし燃えた場合でも有害物質が出ないという。また、銅と被膜を分離しやすいなどの特徴から、銅のリサイクルが容易としている。

 同ケーブルについて、IIJの堂前清隆氏は「IIJのデータセンターでサーバ接続に使っている、特製の細径ケーブルなのです。DCでは大量のケーブルを使うので、一般的なケーブルでは冷却のための風を遮ってしまいます」「美しいケーブリングには良いケーブルが必要、ということです。是非、この『プロ仕様』のケーブルを使ってみてください」とX(旧Twitter)にポストしている。

 価格は2mが1790円、3mが2090円、10mが3710円。5個セットも用意する。

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