Infoseek 楽天

閉館した「中野サンプラザ」の3Dモデル、中野区が無料公開 商用利用もOK

ITmedia NEWS 2024年7月20日 10時5分

 中野区は7月16日、2023年7月に閉館した「中野サンプラザ」の3Dスキャンデータを、オープンデータとして無償公開した。商用利用も可能で、「VR空間に中野サンプラザを蘇らせ、バーチャルツアーやコンサートを開催するなど、自由な発想でデータをご活用ください」としている。

 データは外観と建物内部(エントラス、コンサートホール、チャペル、レストランなど)をレーザースキャナなどを使って計測し、las形式の点群データを作成。これをもとに3Dモデルを作り上げた。データは、クリエイティブ・コモンズ(CC-BY4.0)に準拠しており、原作者(本データでは中野区)のクレジットを表示すれば、営利目的を含めて自由にデータを改変・複製・再配布できるという。

 外観の計測には、航空測量センサーの「CityMapper-2」、ハンドヘルドレーザースキャナ「Hovermap ST-X」、LiDARセンサーを搭載した「iPhone 12 Pro Max」(ソフトウェアはPix4DCatch)を使用。建物内部は、Hovermap ST-XとiPhone 12 Pro Maxに加え、地上レーザースキャナ「Focus S350」、ハンドヘルドレーザースキャナ「ZEB-HORIZON」で行った。

 データの公開だけでなく、閲覧用のWebビューアも用意する。3Dカメラ「Matterport」での撮影結果をもとに作成した360度ビューとドールハウスビューをWebブラウザ上で閲覧できる。公開期間は2027年3月27日まで。エントランス、コンサートホール(1/2階)、チャペル、レストランの様子を自由に眺めることができる。

 データは、東京都オープンデータカタログサイトからダウンロード可能。なお、計測時に撮影した写真も公開している。中野区によると、本データ作成の狙いとして「中野のランドマークとして、音楽の殿堂として、多くの方から愛されたこの建物を、文化財としてアーカイブ化するため」としている。

この記事の関連ニュース