米OpenAIは7月25日(現地時間)、ネット上の情報にリアルタイムでアクセスするAI搭載検索エンジン「SearchGPT」を発表した。プロトタイプとして、少数のユーザーとパブリッシャーに公開する。
「何を探していますか?」と書かれたテキストボックスに質問をテキストで入力すると、AIがネット上の情報をまとめた回答を提示する。
米Googleの「AI Overview」(現在提供停止中)や米Perplexityの「Perplexity AI」と同様だ。
OpenAIが動画で示した例は、地域と期間を指定した音楽フェスの情報を求める質問で、回答は複数のフェスをリストアップしたものだ。
画面左にあるリンクの記号をクリックすると、回答の根拠としたソースのURLが表示される。
この回答に追加の質問として「〇〇は家族向けですか?」などと入力し、回答を得ることもできる。
OpenAIは、「Webからの最新情報に基づいて質問に迅速かつ直接的に回答し、関連するソースへの明確なリンクを提供する」と説明する。「SearchGPTは、検索でめだつように引用してリンクすることで、ユーザーがソースと繋がれるように設計されている」としている。
ネット上に公開されているパブリッシャーの記事をAIの回答に流用することについては、6月に米ForbesがPerplexityを著作権侵害で提訴するなど、問題になっている。
OpenAIは、SearchGPTの開発ではパブリッシャーとも協力しており、パブリッシャーがSearchGPTでの記事の流用方法を管理するツールもリリースする計画だ。
なお、「SearchGPTは検索に関するもの」であり、パブリッシャーなどがOpenAIのAIトレーニングをオプトアウトしても検索結果に情報が表示されることはあるとしている。
SearchGPTのプロトタイプを使うにはウェイティングリストに登録する必要がある。