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NeuralinkのマスクCEO、BCI埋め込みの2人目も順調と語る 「年内にあと8人に」

ITmedia NEWS 2024年8月6日 9時32分

 米Neuralinkのイーロン・マスクCEOは、AI研究者で人気ポッドキャスターのレックス・フリードマン氏の8月3日付のポッドキャスト(記事末に転載)に登場し、BCI(Brain-Computer Interface)を2人目の患者に埋め込み、「極めてうまくいったようだ」と語った。

 マスク氏は、2人目に埋め込んだBCIで「信号を送っている電極は約400個あると思う」と語った。NeuralinkのWebサイトでの説明によると、BCIの電極は1024個とあるので、稼働しているのは半分以下ということになるが、マスク氏は「信号は十分で電極もたくさんあり、非常にうまく機能している」としている。

 このポッドキャストには、最初の患者であるノーラン・アーボー氏も参加し、BCI埋め込みの手術は非常に簡単だったと語った。

 Neuralinkは5月、アーボー氏に埋め込んだBCIでは、その後多数のスレッド(電極を搭載した糸)が「脳から退出」したと報告した。

 アーボー氏はこの知らせを聞いた時、「最悪だった」が、その後Neuralinkがニューロンの動きを測定するインプラントアプリをアップデートしたことで、少ない電極でも稼働できるようになったという。

 アーボー氏は「私がこれ(BCIの埋め込み)をやったのは、人を助けるためだ。これが後に続く人たちの役に立つと分かっているからだ」と語り、臨床試験の次の参加者に向けて「楽しんでほしい。そして、私達の後に続くすべての人のためになるので、一所懸命に取り組んでほしい」と語った。

 マスク氏は、年内にさらに最大8人の患者にBCIを埋め込みたいと語った。

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