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OpenAI共同創業者ジョン・シュルマン氏、退社して先にAhthropic移籍のヤン・ライケ氏に合流

ITmedia NEWS 2024年8月6日 13時37分

 米OpenAIの共同創業者で5月からAIアラインメントを統括してきたジョン・シュルマン氏(36)は8月5日(現地時間)、OpenAIを離れ、競合する米Anthropicに移籍すると、自身のXアカウントで発表した。

 「この選択は、AIアラインメントへの注力を深め、実践的な技術業務に戻ってキャリアの新たな章を開始したいという私の願望から生まれた」という。AIアラインメントとは、AIが人間にとって有益で安全な方法で機能するようにすることを意味する。

 「誤解のないように言っておくが、OpenAIでのアラインメント研究に対するサポートが不足しているために辞めるわけではない」と説明した。

 シュルマン氏は、昨年結成されたSuperalignmentチームの共同トップだったヤン・ライケ氏が幹部チームの方針に同意できなかったとして退社し、チームが解散になったことを受け、AIアラインメント業務を引き継いだ。ライケ氏はその後Anthropic入りし、安全チームの結成に取り組んでいる。ライケ氏と共にチームのトップを務めていたイリヤ・サツケバー氏も退社している。

 サム・アルトマンCEOはシュルマン氏のポストに「OpenAIのために尽力してくれたことすべてに感謝する」とコメントした。

 ライケ氏は「また一緒に働けてすごく嬉しい!」とコメントした。

 OpenAIの共同創業者で社長のグレッグ・ブロックマン氏はシュルマン氏のポストの約1時間後、年末までサバティカル休暇を取るとポストした。「9年前にOpenAIを共同設立して以来、初めてリラックスできる。ミッションはまだまだ完了には程遠く、安全なAGI構築が課題として残っている」としている。

 シュルマン氏の退社で、OpenAIの共同創業者で残っているのはアルトマン氏、ブロックマン氏、コード生成を統括するヴォイチェフ・ザレンバ氏の3人だけになった。

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