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クラウドゲーム「Gクラスタ」が25年2月末で終了へ サービスは10年、技術は20年の歴史

ITmedia NEWS 2024年8月9日 18時12分

 ブロードメディア(東京都港区)は8月8日、クラウドゲームサービス「Gクラスタ」を2025年2月28日正午をもって終了すると発表した。10年以上にわたって提供されてきた「国内初のクラウドゲーム」が幕を下ろす。

 サービス終了に伴い、8月30日正午をもって「Gクラスタ テレビ版」の新規会員登録や、テレビ版/アプリ版の全商品の新規販売を終了する。これにはゲーム本体の他、追加シナリオ、月額プランを含む。

 Gクラスタは、ゲームの処理をサーバー上で行い、画面のみを端末にストリーミング配信する技術。処理能力の低い端末でもゲームをプレイできるのが特長で、2000年代には「Yahoo!ゲーム」など複数のポータルサイトに採用されていた。もっとも当時はクラウドという言葉は浸透しておらず、「ゲームオンデマンド」「ストリーミングゲーム」などと呼ばれた。

 ブロードメディアは2013年に専用ゲーム機「G-cluster」を発売。同時期に登場した「ひかりTV」の対応STBとあわせ「国内初のクラウドゲームサービス」を打ち出す。その後、シャープやソニー、LGエレクトロニクスなどのテレビもGクラスタに対応。現在の「Gクラスタ テレビ版」となった。

 技術としては20年以上、現在のサービスも10年以上の歴史を持つGクラスタ。ブロードメディアはサービス終了について「長きにわたり開発運営に努めてきたが、現状においてサービスの品質を維持した運営の継続が困難であると判断した」と説明している。

 ただし、今後もGクラスタの技術ライセンス提供事業や、Gクラスタ技術を利用したビジネス向け3D CG配信サービスの提供などは継続するという。

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