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YouTube、クリエイターの権利を守る新生成AI検出ツールを発表

ITmedia NEWS 2024年9月6日 11時34分

 米Google傘下のYouTubeは9月5日(現地時間)、アーティストやクリエイターの歌声や顔を生成AIでコピーし、使用するのを防ぐための新たな2つのAI検出ツールを開発していると発表した。

 こうしたツールは、AIの創造的可能性を活用しつつ、クリエイターを保護するのに役立つとしている。

 1つ目は、YouTube上で自分の歌声を模倣したAI生成コンテンツを自動的に検出し、管理する「合成歌声識別技術」。既存の「Content ID」に組み込まれており、2025年にパイロットプログラムでテストを開始する予定だ。

 YouTubeは昨年8月、米大手音楽レーベルのUNIVERSAL MUSIC GROUP(UMG)と提携し、「YouTube Music AI Incubator」を設立した。

 2つ目は、クリエイターや俳優、ミュージシャン、アスリートなど、さまざまな業界の人々がYouTube上で自分の顔を映したAI生成コンテンツを検出し、管理できるようにするツール。こちらは開発中で、提供時期については公表されていない。

 また、クリエイターのために、サードパーティがYouTube上でそのクリエイターのコンテンツをどう使うかを選択するための新たな方法も開発している。これについては年内にさらに詳しい情報を提供する計画だ。

 「われわれは、スクレイピングをブロックすることを含め、不正アクセスを検出して防止するシステムへの継続的な投資など、サードパーティがYouTubeの規約を順守することを確実にするための対策を継続的に講じていく」としている。

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