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小3がScratchで作った「『き』が無双するゲーム」 鬼バズに親子でびっくり 今どき小学生のプログラミング事情とは

ITmedia NEWS 2024年9月9日 12時47分

 ITmedia NEWS Weekly AccessTop10(8月31日~9月6日)

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10 開発8年、サービス2週間──異例の早さで販売中止となった新作ゲーム「CONCORD(コンコード)」の顛末

 ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は8月31日から9月6日までの7日間について集計し、まとめた。

 8月の終わりから9月のはじまりにかけての先週のアクセス上位は、柔らかめの記事が多かった。休み明けで夏バテのつらい時期、かつ、台風の心配などもあり、肩肘張らずに読める記事に注目が集まったのかもしれない。

●小3が作った「『き』が無双するゲーム」鬼バズに親子でびっくり

 手前味噌で恐縮だが、小学3年生の息子の話を聞いてくれないか。「クソゲー作ったよ! 遊んで!」と、親に見せてきたバカゲーが、想像を超えるバズり方をしたのだ。

 彼が子ども向けプログラミングツール「Scratch」で開発した「『き』が無双するゲーム」。筆者の個人Xに動画を投稿してみたら瞬く間にシェアされ、3日で700万回再生された。

 主人公は「き」。敵である「み」「ゆ」「う」を倒しながら生き延びるゲームだ。

 「き」の「攻撃ポイント」は、時間がたつほど増えるが、スペースキーで敵を攻撃すると減る。それとは別に、必殺技のゲージをためる「必殺ポイント」がある。これが50以上たまった時に「1」キーを押すと「き」が巨大化して「さ」になり、画面上の敵全員を倒す必殺技が出る。

 敵の攻撃を受けて「体力ポイント」がゼロになるとゲームオーバー。画面全体に「死」という文字がドーンと現れる。

 平仮名を主人公にしたゲームは、息子の作品では2つ目だ。かつて「『ま』が『み』で『も』をやっつけるゲーム」を作っていて、これもなかなか良いバカゲーだった。

 彼の親である筆者はプログラミングがまったくできない。それに「ゲームを作るなら、まずキャラクターの絵が必要」と考えてしまうが、子どもはそんな常識お構いなし。文字をそのままキャラにしてしまう彼のセンスには「なるほど、その手があったか!」と感心した。

●Scratch、はじプロ、プロゼミ……豊かな子ども向けプログラミング環境

 いま、子ども向けのプログラミングツールは百花繚乱だ。

 Scratchに加え、Nintendo Swithの「はじめてゲームプログラミング」もあるし、子ども達に人気の「マインクラフト」にも、プログラミング要素(コマンドブロックなど)がある。ディー・エヌ・エー(DeNA)の「プログラミングゼミ」でも、子どもたちが自由な発想でゲームを作って公開しており、見ているだけで面白い。

 ただ、こうしたツールで自由に遊んでいる子どもは、親がデジタル好きな家庭に限られているだろう。学校でプログラミング授業が始まっていない低学年はなおさらだ。

 我が家は親がWeb記者なこともあり、Switchは3歳ぐらいから、はじプロやマイクラも4歳ぐらいから遊んでいた。加えて、多彩なデジタルツールで遊ばせてくれる教室に5歳から通い、いろいろなツールや手法を教えてもらっていることが、今につながっている。

 日本中の子どもたちを見渡せば、自由で面白いゲームを作っている子はたくさんいるだろう。そんな子どもたちが作ったゲームをもっと見てみたい。

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