米Appleが9月9日（現地時間）に開催した製品発表会では、新型iPhoneをはじめさまざまな新製品が登場した。本記事では、一連の新ハードウェアを新機能などそれぞれの注目ポイントと合わせてまとめる。
●iPhone 16は「カメラコントロールボタン」追加
クリックできるタッチセンサー「カメラコントロールボタン」や、iPhone 15 Proと同様のアクションボタンを備えた「iPhone 16」と「iPhone 16 Plus」が登場した。
カメラコントロールボタンは、クリックでカメラアプリを起動したり、ズームしたりと、カメラ機能の使い勝手を向上するためのボタンだ。カメラだけでなく、生成AI機能「Apple Intelligence」の視覚情報機能を呼び出すボタンとしても利用できるようになるという。
チップには新型の「A18」を採用。価格はiPhone 16が12万4800円、16 Plusが13万9800円から。9月13日に予約受付を始める。
●「16 Pro Max」はiPhone史上最大サイズに
iPhone 16の上位モデルとして「iPhone 16 Pro／Pro Max」も発表した。順にディスプレイが6.3インチと6.9インチで、Pro MaxはiPhone史上最大サイズという。
チップは「A18 PRO」で、Apple Intelligenceにも対応。iPhone 16と同様、カメラコントロールボタンも搭載する。価格はiPhone 16 Proが15万9800円、iPhone 16 Pro Maxが18万9800円から。9月13日から予約受付を始める。
●水深・水温も測れる「Apple Watch Series 10」
Apple Watchの新型「Apple Watch Series 10」も発表に。初の広視野角OLEDパネルを搭載する他、ディスプレイは以前の世代よりも30％大型化した。
これまで「Ultra」などのモデルが搭載していた、水温・水深センサーも搭載する。価格はアルミケースの場合5万9800円から、チタニウムケースの場合10万9800円からで、9月20日に発売する。
●開放型ながらアクティブノイズキャンセリング 新型AirPods
新型イヤフォン「AirPods 4」は、Appleで初めて、開放型イヤフォンでアクティブノイズキャンセリング（ANC）機能を搭載するモデルに。外音取り込みモードの他、周囲の状況に合わせて外音取り込みとANCを組み合わせる「適応型オーディオ」や、近くにいる人と話し始めると音楽などの音量を下げる「会話感知」といった機能が利用できる。
一方で、ANC機能を搭載しないモデルも発売する。価格は、ANC搭載モデルが2万9800円、非搭載モデルは2万1800円。発売日は9月20日。
●AirPods MAXはUSB Type-Cに対応
ヘッドフォン「AirPods Max」は、USB Type-Cでの充電に対応したモデルが登場。他に仕様の変更はないが、カラーバリエーションが拡張され、ミッドナイト、ブルー、オレンジなど5色が新たに選べるようになった。新モデルは9月20日から8万4800円で販売する。
●生成AI機能、日本語対応は2025年以降
ハードウェアだけでなく、ソフトウェアについても新情報が出た。Appleは「iOS 18」「iPadOS 18」「macOS Sequoia」「watchOS 11」それぞれの更新を予告した他、生成AI機能「Apple Intelligence」のβ版を、10月にリリースすると発表した。
まずは英語のみに対応し、12月にはローカライズの上、英国やカナダ、ニュージーランドなど向けに提供する。日本語や中国語、フランス語、スペイン語などには2025年以降に対応するという。