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iOS 18の“広告ぶっ壊し”機能、広告以外もぶっ壊れることにちょっと安心したけれど

ITmedia NEWS 2024年9月24日 11時58分

 ITmedia NEWS Weekly AccessTop10(9月14~20日)

1 iPhoneの文字入力が爆速に? 画面をスイスイ「なぞり入力」、iOS 18で日本語対応

2 逆に「PS5 Pro、欲しいかも」と思った人の思考回路 みんな高いというけれど……

3 インテルはいかにしてソニーのPlayStation事業を失ったのか

4 SBI証券、新「株アプリ」の提供中止、旧版に戻す 「使いにくい」と不評受け

5 「iPhone 16」4モデル先行レビュー “差が縮まった”無印とPro、どれを選ぶべきか実機でチェックする

6 宝くじに14回当選した男 「全通り購入」という力技に行き着いた結果は? ドイツの研究者が分析

7 “ネットに未接続”のPCからデータを盗む攻撃 7m先からエアギャップPC内の機密情報を盗む

8 女性が無修正で胸さらす“搾乳動画”YouTubeに氾濫 アダルト系ファンサイトに誘導も 削除されないワケは

9 Amazon、社員に週5出社求める フリーアドレス制も廃止

10 サポート詐欺の対処法が効かない──画面全体に偽メッセージが表示され操作不能になる手口 IPAが注意喚起

 ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は9月14~20日までの7日間について集計し、まとめた。

 先週のアクセスランキング1位は、iOS 18に新たに追加された「なぞり入力」機能の紹介記事だった。QWERTYキーボードで入力する際に、キーを1つ1つタップするのではなく、画面をスイスイ“なぞる”ことで文字を入力できる機能だ。

 試してみたら、指を離さずに入力できるのが爽快だったが、慣れるまで時間がかかりそう。筆者は普段フリック入力なのであまり出番はなさそうだ。QWERTY入力の人には便利かもしれない。

●Apple公式“広告ブロッカー”登場?

 先週は、iOSのもう一つの新機能「気をそらす項目を非表示」の解説記事も注目を浴びた。

 指定したコンテンツを削除できるSafari専用の機能で、「広告をぶっ壊す機能」「Apple公式の広告ブロッカー」「ネット広告市場を変えてしまう」などと話題になっていた。

 ITmedia NEWSにとって広告はビジネスのキモ。広告を非表示にされてしまうと、筆者の原稿料も出なくなってしまう。

 自分の食い扶持が失われるのだろうか……恐る恐る試してみて拍子抜けした。使いにくいのだ。

●広告だけじゃなく、コンテンツもぶっ壊れる

 URLバー左側にある四角いアイコンをタップし、「気をそらす項目を非表示」という項目を選ぶ。

 すると、表示されたWebページから、好きなエリアを選べるようになる。消したいエリアをタップすると、砂嵐のようなアニメーションとともにそのエリアがスッとが消える。

 広告を消すこともできるが、記事内のテキストや画像、表など、コンテンツ自身も消せてしまう。これは広告ブロッカーではなく“広告を含む全コンテンツ消し放題”機能なのだ。

 ページを遷移すると、また全てのコンテンツが表示されるので、広告を消したければまたメニューを選び、そのエリアを指定する必要がある。

●今のところは「面白機能」

 広告だけを自動で選んで消されてしまう広告ブロッカーは、ITmedia NEWSのようなコンテンツビジネスに致命傷だ。

 だが「気をそらす項目を非表示」は現状、ページごとに消すコンテンツを選ぶ必要があり、手間がかかる。誤タップすると、読みたいコンテンツも消えてしまう。今のところこの機能は「コンテンツが砂嵐とともに消える面白機能」にとどまってくれているので、広告が命綱のWebライターとしてはホッとした。

 だからといってWeb広告は安泰、というわけでないだろう。ユーザーにとって邪魔な広告が増えていけば、広告ブロッカーを望む人も増えるし、そもそもコンテンツを見なくなる人が増えてしまう。この機能は、Appleからの、Webコンテンツ業界への警鐘なのかもしれない。

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