小学館のコロコロコミック編集部は9月20日、13日発売の「月刊コロコロコミック 10月号」で新たにスタートした漫画「漆黒のハリネズミ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」について、SNSに1話まるまる無断転載するなど、引用の範囲を超えた転載を確認しているとし、こうした行為を控えるよう、読者に注意を呼び掛けた。
「シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」は、セガの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズに登場する人気キャラクター。コロコロの新連載「漆黒のハリネズミ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」は、このキャラを主人公にしたアクション漫画で、作者は今田ユウキ氏だ。
編集部によると、同作のスクリーンショットが、XなどのSNSやYouTubeに許諾なくアップロードされていることを確認しており、1話すべてを投稿している悪質なケースもあるという。
今田氏はXで、同作が「楽しみ」とリプライをくれていた人が、1話をまるまる無断アップロードしていたり、無断で翻訳配信されているもののスクリーンショットが、同氏のリプライで送られてきたりしており、精神が「ギリギリ」だと述べている。
編集部は「たとえ軽い気持ちであったとしても、漫画のスクリーンショットをSNSやブログに著作権者の許諾無く投稿する行為は、著作権の侵害に当たる」「著作権侵害が続けば、漫画家が新たな漫画を描くことができなくなる」と注意喚起。「漫画を守るため」に、引用の範囲を超えた無断転載や、無断転載コンテンツの拡散を控えるよう呼び掛けている。
今田氏は「本来こういうことは、おもしろく漫画を読むノイズになりますし、ちゃんと楽しんでる方も委縮しかねないのでやりたくなかった」が、「思ったより度が過ぎていたので公式にて声明文をお願いした」とXで述べている。
海賊版を見つけた時は、小学館の窓口に報告するようい呼び掛けている。