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VTuber「ぶいすぽっ!」運営、誹謗中傷に法的措置 最大で示談金238万円回収 年間の発信者情報開示請求は計47件

ITmedia NEWS 2024年10月21日 15時50分

 VTuberプロジェクト「ぶいすぽっ!」を運営するバーチャルエンターテイメントは10月18日、所属タレントへの誹謗(ひぼう)中傷行為を行っていた人物に対して、損害賠償などを求め、最大238万6490円の示談金を回収したと発表した。2023年10月1日~2024年9月30日までの間で、中傷などの攻撃的行為を取った人物に対して計47件の発信者情報開示請求を行い、うち複数件で示談金を回収したという。

 同社では所属タレントや従業員を守るため、誹謗中傷対策委員会を設置している。主に「名誉毀損などの誹謗中傷行為」「プライバシー侵害行為」「著作権侵害行為」「殺害予告などの脅迫行為」「ストーカー行為」「SNSアカウントでの害意をもったなりすまし行為」「その他の攻撃的な行為」などに対策を講じている。

 その一環として、YouTubeやXなどのSNS、5ちゃんねる、「好き嫌いドットコム」などの匿名掲示板、まとめサイトなどを巡回。所属タレントへの誹謗中傷や、プライバシーを侵害する投稿、なりすまし行為、著作権侵害を行うアカウントに対して、投稿の削除請求を実施した。その中で特に悪質と思われる書き込みには、所属タレントとも連携して発信者情報開示請求を含む法的措置を取った。

 法的措置を取ったアカウントの一部には、そのアカウント主体を特定し「現在と将来にわたって同社グループ所属のタレント全てに対する記事を掲載しないことを誓約させた」という。さらに同社や所属タレントが被った損害の賠償として、示談金を回収した案件が複数あった。示談金は最大で238万6490円になったという。現在も複数の案件で、発信者情報開示請求を進行中、もしくは準備中としている。

 殺害予告など、同社や所属タレントに対して危害を加える旨の脅迫行為を認知した後には、警察署へ相談して、加害者特定に向けた捜査も行った。他にも、所属タレントの所在地やイベント開催地近辺に警戒態勢を敷く、警備体制を変更するなどの対策も取ったという。

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