米Anthropicは10月22日(現地時間)、「Claude 3.5」のアップデートを発表した。「Claude 3.5 Sonnet」はバージョン3.5のまま改善され、「Claude 3 Haiku」が「Claude 3.5 Haiku」にバージョンアップされた。
Claude 3.5 Sonnet(New)
無料版のClaudeでも、既に「Claude 3.5 Sonnet(New)」と表示されている。
Sonnetでは、プロンプト入力でClaudeにPCを操作させる「Computer Use」機能がβ版として追加された。
この他、コーディング能力、ツール使用能力、推論能力、計画と問題解決能力などがそれぞれ向上したとして、ベンチマーク結果を披露した。コーディング能力では、米OpenAIの「o1-preview」を含む、公開されているすべてのモデルよりも高いスコアを達成したとしている(記事末にベンチマーク結果一覧を転載)。
料金は、入力トークンは100万個当たり3ドルから、出力トークンは100万個当たり15ドルからで、プロンプトキャッシュを使用すると最大90%のコスト削減が、メッセージバッチAPIを使用すると最大50%のコスト削減が可能だ。
Claude 3.5 Haiku
Haikuは、高速性と低コストを特徴とする、有料版でのみ提供している言語モデル。3.5では、先代と同等の速度を維持しつつ、「あらゆるスキルセットで」改善され、「Claude 3 Opus」を多くのベンチマークで超えた。
こちらは10月後半に、Anthropic API、Amazon Bedrock、Google CloudのVertex AIで利用可能になる見込みだ。まずはテキストのみのモデルとして、その後画像入力も可能になる予定。
料金は、入力トークンは100万個当たり0.25 ドル、出力トークンは100万個当たり1.25ドルからで、プロンプトキャッシュを使用すると最大90%のコスト削減が、メッセージバッチAPIを使用すると最大50%のコスト削減が可能だ。