Luupは10月24日、初のテレビコマーシャルを発表した。タレントの二宮和也さんを起用。11月1日から2通りのコマーシャルを放送する。
二宮さんが街中で電動キックボードに乗って移動する「登場編」と、女性がLuupを使う二宮さんと出会う「乗ってる」編を放送。「アクティビティーではなく、日常利用が多い」「若者だけのはやりではなく、40~50代も使っている」など、Luupの利用実態を伝え、一般的なイメージとのギャップを埋めるという。
いずれのコマーシャルでも、電動キックボードに乗る出演者はヘルメットを被って登場。ラストカットでは安全運転の呼び掛けも行う。
24日の発表会には二宮さんも登壇。Luupの電動キックボードを普段から利用しており「生活の中の選択肢になっている」と話した。安全性についても触れ「こいつ(電動キックボードなど)が危ないわけじゃない。自分が大丈夫なら大丈夫なので(乗り物のことは)信用している」とした。同社の岡井大輝CEOとの対談では「マナーがなっていない人がいると残念」など、意見を伝える一幕もあった。
●「天下り」批判などへの回答はナシ
今回コマーシャルによるイメージ向上に乗り出したLuupだが、同社をはじめとした電動キックボードシェアリングや、そのユーザーに対する世間の風当たりは強い。SNSでは危険運転をするユーザーが頻繁に炎上。Luupは16日、「街に必要とされる次世代移動インフラの実現を見据えた」として元警視総監や経済産業者出身者などを社外取締役や監査役に迎えた旨を発表したが、SNSでは「天下りではないか」などの批判も相次いだ。週刊誌などもこの話題に乗り始めているのが現状だ。
Luupは今回のCM発表会にあたり、事前に記者からの質問を募っていた。ITmedia NEWSでは、一連の不評に対する岡井CEOの認識について質問したが、「時間の都合」として、イベント中に回答は得られなかった。