オリンパスは10月28日、取締役代表執行役社長兼CEOのシュテファン・カウフマン氏が辞任したと発表した。カウフマン氏が違法薬物を購入していたという通報を受け、内部調査を行うとともに捜査機関に報告していた。
内部調査の結果、同社取締役会はカウフマン氏が「当社の行動規範・コアバリューそして企業文化とは相容れない行為をしていた可能性が高い」と判断。辞任を求めたところ同氏が応じた。
後任は未定。暫定的に前社長で会長兼ESGオフィサーの竹内康雄氏がCEOの役務を行う。
シュテファン・カウフマン氏は20年以上にわたりオリンパスの要職を務めてきた。2019年以降は執行役の一員としてCAO(最高管理責任者)などを務め、企業変革プラン「Transform Olympus」の実行をけん引。竹内氏の退任に伴い、23年4月1日付でCEOに就任していた。