米Amazonは11月4日(現地時間)、AI採用のプライムビデオの新機能「X-Ray Recaps」を発表した。「時間を無駄にしたりネタバレのリスクを冒したりすることなく最新情報を把握できる」新機能という。まずはβ版を米国のFire TVユーザー向けに提供を開始する。
AIを使って、テレビ番組の全シーズン、1エピソード、エピソードの途中まで、の要約を生成する。ユーザーがどこまで視聴したのかが反映され、未視聴部分については説明しないので、ネタバレの心配がない。
例えばある番組のシーズン2を観始める前に、シーズン1の要約を確認したり、エピソードの途中で中断し、しばらく経って再開する場合にそのエピソードの視聴済みの部分の要約を見たりできる。
X-Ray Recapsは、AWSサービスの「Amazon Bedrock」と「Amazon SageMaker」でトレーニングしたカスタムAIモデルを組み合わせたシステムで提供する。動画のセグメントを字幕やセリフと組み合わせて分析し、主な出来事や時間、会話の詳細な説明を生成する。
正式版リリース段階には、Amazon MGM StudiosのオリジナルシリーズすべてでX-Ray Recapsを使用できるようになる見込みだ。
X-Rayは既存の機能で、これまでは画面に映っている俳優の名前などが表示されるというものだった。