「従業員に退職代行を使われました」──退職代行サービス「モームリ」を運営するアルバトロス(東京都港区)は11月11日、公式X(@momuri0201)にそんな投稿をした。同社は「当社では思い当たる節はなく、退職を止めたりなどもない」などと経緯を説明。「自社に何か至らない点があったのではないか、自問自答して反省をして行動する」と表明した。
同社を退職した元従業員は、1カ月前にアルバイトとして応募。前職でモームリを利用しており、前職で過酷な労働環境に苦しんでいたなどの背景から採用に至ったが、体調不良による欠勤が続いていた。そんな中、出勤日であった11日、他の退職代行業者から退職を伝える旨の電話があり、入社1カ月・出勤数回での退職となった。
退職理由は「業務的にもスピードをかなり意識して行う部分が自分の性格と適正に合わず、新しいところに転職をしたかった」としている。
この件を受け、モームリ公式Xは「今回退職代行を利用されたことは非常にショックで思うことももちろんあるが、退職代行業者に退職代行を使われた経験を糧として、さらに労務環境の整備や働きやすさを追求していきたい」などと表明している。
モームリは、22年3月から提供している退職代行サービス。本人に代わって雇用主に退職の意思を伝え、退職を支援する。サービス料金は正社員が2万2000円、アルバイトの場合は1万2000円としている。