北欧スウェーデンに本拠を置く名門家電メーカー・エレクトロラックスが日本市場から撤退する可能性がある。東洋経済誌が11月15日付で報じた。ITmediaがエレクトロラックスの代理店に問い合わせたところ「後日、公式Webサイトで情報を公開する」という。
報道では、エレクトロラックス公式ECサイトの商品が購入できない状態になっていると指摘。またエレクトロラックス・ジャパンから流通関係者に向けたものとみられる文書などを挙げ、同社は2025年1月1日に国内での事業を停止し、日本支社を閉鎖する可能性があるとしている。
確かに同社のECサイトはほぼ開店休業状態で、流通向けとみられる文書もネット上で確認できた。さらにオープンワークが運営する転職情報サイト「openwork」のエレクトロラックス・ジャパンのページには「2024年の年末で事業撤退となることとなり退社することになりました」といったクチコミもあった。信憑性は高そうだ。
日本法人の閉鎖について代理店の担当者は「公式発表がない以上、こちらから言えることはない」としながらも、公式ECサイトの商品については「全て終売予定になっている」と明かした。量販店の店頭などにまだ在庫はあるが、再入荷は期待できそうにない。
しかし、日本支社が閉鎖されるとすればサポートの問題が残る。現在販売している商品にも1年間のメーカー保証はついており、これを引き継ぐ会社が必要だ。代理店担当者は「来年以降のカスタマーサポート、日本法人については、後日、公式Webサイトで情報を公開する予定になっている」と話した。