IT媒体の記者として恥ずかしいことこの上ないが、実はつい先日までガジェットポーチを買ったことがなかった。正直、特に困っていなかったのだが、Amazonで安くなっていたので、気まぐれに買ってみたら予想外に便利だった。
すでに使いこなしている人からすればあまりにも今更だが、もしかしたら、筆者と同じようにまだガジェットポーチの便利さに気付いていない人もいるかもしれない。そんな人たちに向けて、ポーチを使い始めてから気付いた景色を改めて伝えてみる。
●絵に描いたような“乱雑収納マン”だった私
記者は普段、私物のスマートフォン2台、社用のスマホ1台、モバイルバッテリー、Lightningケーブル、USB Type-Cケーブル、急速充電器、ワイヤレスイヤフォンなどのガジェットを持ち歩いている。場合によってはカメラやその周辺機器、PCとPC用のケーブル(Type-C to Type-C)、トラックボール、スマホ用のジンバルなどもケースバイケースで持ち歩く。
で、基本的にはこれらを全てリュックなりバッグなりに乱雑に入れていた。さすがにカメラはケースに入れるし、スマホはズボンやシャツのポケットだが、他はほぼ“裸”。一応、ケーブル類だけはリュック前面の小さいポケットにしまっていたが、ほとんど整頓していなかった。
今見ると適当極まりないが、当時はこれで困ってはいない、と思っていた。実際は、Lightningケーブルを出そうと思ったらUSB Type-Cケーブルを出してしまったり、黒いリュックを常用しているので、黒いモバイルバッテリーを使うと生地と同化してしまって見失ったりしており、結構不便をしていたことにあとから気付かされた。特に、暑くて上着を脱ぎ、リュックの中にしまうと、なかなか各ガジェットを見つけられなくなっていた。
●「必要なときに必要なものをスッと取り出せる人」になれた
しかしガジェットポーチを導入してみると、がぜん出し入れが楽になり手放せなくなった。筆者が買ったのはエレコム製の「BMA-GP14GY」というポーチ。8カ所のコンパートメント(収納部分)と5つのポケットがあり、自立もする。ポケットには丸めたケーブルを、コンパートメントにはスマホやモバイルバッテリー、急速充電器やたたんだスマホジンバルを、PCを使うときは、ジンバルを外してそのスペースにトラックボールなどを……という感じで使っている。
これが非常に良い。筆者は片付けが苦手な方だが、各収納部がこれ見よがしに「ここにこれ、入れてくださいね!」というサイズなので、言う通りにするだけでスッと整理できる。
ポーチそのものも一般的なクラッチバッグと同じか一回り小さい程度なので、よほど小さいものでなければ手持ちのトートバッグやメッセンジャーバッグに収まる。ラッキーなことに、筆者は手持ちのカバン数個にジャストフィットし、インナーポーチ(整理用のカバン内ポーチ)のように使うことができた。
そして筆者の持ち物だとポケットがいくつか余るので、筆記具や眼鏡拭きといった小物もしのばせられる。正直「整理が苦手な私でも、必要なときに必要なものをスッと取り出せるオトナなビジネスパーソンみたいになれた……」と感動ものだった。実際、取材のときに必要なものを即座に取り出せなくて、ちょっと恥ずかしい思いをしたことも少なくない。一時は持ち運ぶガジェットを減らそうかとも考えたが、ポーチを使えば解決するので、助かっている。
で、「Amazonで適当に選んだヤツでこれだから、もっとちゃんと選んだらより便利なのでは……?」と、各メーカーの商品を改めて見比べているところだ。どれも極端に値段が高いわけではなく、だいたい数千円で購入できるのも気軽でいい。ブラックフライデーセールが始まり、クリスマスも近づくこのごろ。自分や知人へのちょっとしたプレゼントにも良いかもしれない。