米Amazon傘下のAWSが12月3日(現地時間)に開催した年次イベント「re:Invent 2024」の基調講演に米AppleのMLおよびAI担当シニアディレクター、ブノワ・デュパン氏が登壇し、AppleでのAWSサービス利用について語った。
デュパン氏は、Appleは10年以上にわたって、Siriやマップ、Apple MusicなどでAWSを利用しているとし、「AWSのサービスは、Appleの規模と成長を支える上で重要な役割を果たしてきた」と語った。
また、検索クエリの処理などで、x86インスタンスとG4インスタンスから、AmazonのMLトレーニング専用チップ「Trainium」とMLトレーニングや生成AIアプリを含む広範な顧客のワークロード向けチップ「Graviton」に移行したことで、検索が40%効率化されたという。
さらに、生成AIモデルの事前トレーニングで「Trainium 2」を評価中だと語った。評価の初期段階では、事前トレーニングによる効率が最大50%向上するという初期の数値が期待できるとしている。
デュパン氏は、2014年にAppleに入る前はAmazonのA9で約6年、検索技術に取り組んでいた。