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「mixi2」公開の背景に“X荒れすぎ”問題 開発に2年……運営元に取材した

ITmedia NEWS 2024年12月20日 15時1分

 12月16日に公開された新SNS「mixi2」(iOS/Android)が、各アプリストアでランキング1位を獲得するなど人気だ。

 「楽しい、優しい、ほっこりとした場」を目指したというSNS。MIXI社によると、2年前から構想し、じっくり開発しながら公開のタイミングを待っていたという。背景には、昨今のXをめぐる諸問題があったようだ。

●App Store無料1位、Google Playアプリ1位

 mixi2は招待制のテキストSNS。短文を投稿したり、投稿にリアクションを付けたり、コミュニティで交流できる。04年公開の国産SNS「mixi」を開発したMIXI社が提供しているが、mixiとの互換性はない。

 12月20日時点で、App Storeの無料アプリランキング1位、Google Playでもアプリランキング1位だ。ユーザー数は非公開だが、Google Playのダウンロード数は「10万以上」となっている。App Storeとあわせると、16日の公開から5日で数十万人以上のユーザーを集めたとみられる。

 公開の背景を、MIXI社にメールで聞いた。

●2022年末から構想、23年に開発スタート

――mixi2の開発期間はどれぐらいですか?

 2022年の末頃から構想し、2023年にチームを組成して開発を始めました。

――開発に2年かけたんですね。どのあたりに時間がかかったんでしょう?

 ユーザビリティの向上はもちろん、「mixi2」特有の「コミュニティ」や「招待」などの機能を、価値の高いものに作り上げるのに時間を要しました。

――なぜ「mixi2」という名前にしたのでしょうか。

 「mixi2」は、昨今の情報社会に合わせ、より手軽にリアルタイム性高い交流が行えることを重視しているものの、根幹の価値としては「mixi」が大切にしてきた価値を継承しているので「mixi2」としました。

●Xめぐる問題も、公開の背景に

――なぜこのタイミングで公開したのですか?

 最もニーズが高まったタイミングでリリースする計画でした。最近のXの規約・仕様変更や、犯罪利用などのできごとで、特にニーズが高まっていると判断しました。

 また、この時期が、ユーザーが身近な人とコミュニケーションを楽しむ時期であることも理由の一つです。

 「mixi2」でコミュニケーションを楽しんでもらい、より密なつながりを作るきっかけになることを期待し、12月にリリースすることにしました。

――mixi2の各機能は、XをはじめとしたさまざまなSNSに似ているとも感じます。参考にした他社SNSなどはありますか?

 特に重点的に参考にしたSNSはありません。有名なSNSだけでなく、小規模のSNSやその他コミュニケーションサービス、ニュースアプリなども含めて幅広く調査しています。

●想定以上の盛り上がりに感謝

――ユーザーの増え方や反応は、想定と違いましたか?

 想定以上に数多くの方にご利用いただき、嬉しく思っているとともに、想定以上の盛り上がりにチーム内でも驚いています。

 ユーザーの皆様が互いに教え合ったり助け合ったりする姿も多く見られ、新規サービスを提供する側として深く感謝しています。

 「mixi2」だけでなく、「mixi」をはじめとした弊社サービスへの好意の声も数多くいただいており、ユーザーの皆様の温かい言葉にも力をもらっています。

●足りない部分は多いと思う

――今後の新機能実装予定は。

 未定です。まだ始まったばかりのサービスであり、足りない部分や伸ばすべき部分は数多くあると思っています。

 これからも応援いただけると嬉しいです。

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