Uber Japanは1月9日、フードデリバリーサービス「Uber Eats」で、年末年始に発生していた商品の配達遅延やキャンセルについて、配達員の報酬水準は下げていないと明かした。注文の需要が配達の供給を大きく上回ったことが原因としている。
Uber Eatsを巡っては年末年始にかけ、配達の遅延やキャンセルが出ているとの声がX上で相次いでいた。Uber Eatsの配達員をしているというXアカウントからも、「年末から配達報酬が大幅に下がっているため、割に合わない案件が増えている」と、配達が遅れている理由を指摘する声が上がっていた。
この件について、Uber Japanに聞いたところ、「プラットフォーム全体で、配達パートナーへの報酬水準は下げていない」との回答だった。報酬は、配達にかかる時間や注文数、稼働中の配達員の人数などによって決定される。2024年12月から報酬を算出するシステムを順次変更しているが、これまで地域ごとに異なっていたシステムを全国で統一するもので「影響は軽微」と説明する。
しかし、配達報酬が下がっているとの声は複数聞かれる。報酬低下の原因について同社は「個々のケースを調べないと分からない」としている。
SNSで指摘されていた配達遅延については、「注文需要が配達供給を大きく上回り、配達の大幅な遅延やキャンセルが発生した」と経緯を説明した。これに対し、Uber Japanは、注文が多くなる時期においても注文需要と配達供給のバランスを最適化できるよう改善するとの方針を示した。
配達の遅延やキャンセルにより、フードロスが生じているのでは、とする指摘も多く出ているが、これについて聞くと、「フードロスは非常に重要な問題と捉えている」として「加盟店舗と配達パートナーの効率的なマッチングを通じ、少しでも配達の遅延やキャンセルが発生しないよう努めていく」(Uber Japan)と回答があった。