米OpenAIは1月14日(現地時間)、新たな取締役として米資産運用会社BlackRockのシニアマネージングディレクター、アデバヨ・オグンレシ氏を迎えたと発表した。同氏が企業財務、インフラ投資、グローバル市場戦略にわたる専門知識をもたらし、取締役会の「AGIに向けた当社の進捗状況を監督する能力が強化される」としている。
オグンレシ氏は金融サービス会社Credit Suisseに23年間勤務し、投資銀行部門の執行副会長などを歴任した。それ以前は、ニューヨークの法律事務所Cravath, Swaine & Mooreの弁護士だった。
オグンレシ氏は発表文で「思慮深い戦略とインフラへの投資は、AIの潜在能力を最大限に引き出し、責任を持ってそのメリットを実現する鍵となる」と語った。
OpenAIは昨年末、現在の非営利団体と営利企業という構造を見直し、進化させていくと発表した。
オグンレシ氏の参加により、OpenAIの取締役会は10人構成になる。この他の取締役は、ブレット・テイラー会長、サム・アルトマンCEO、Quoraのアダム・ディアンジェロCEO、元ビル&メリンダ・ゲイツ財団のCEOであるスー・デズモンド・ヘルマン氏、元米国陸軍大将のポール・ナカソネ氏、ソニーの元幹部のニコール・セリグマン氏、カーネギーメロン大学機械学習部門責任者のジコ・コルター教授、米Instacartの会長兼CEOのフィジー・シモ氏、経済学者のラリー・サマーズ氏。