インプレスが運営する情報サイト「Impress Watchシリーズ」は1月17日、Googleの生成AI「Gemini」による記事要約機能を、1月末をめどに終了すると発表した。
2024年2月に提供を始め、現在も月10~15万件の利用があるという。要約記事に挿入される広告収入により「GeminiのAPI利用料は十分にまかえている」が新鮮味は薄れており、「社内外から『風景』になってきた、という声も聞こえている」ため、新たな挑戦を模索するとしている。
同サイトは2023年5月から、OpenAIの「gpt-3.5-turbo」「GPT-4」を活用して1000文字以上の記事を400文字程度に要約する機能を提供。24年2月からはAIをGeminiに切り替え、記事要約と、3行に要約する「3行まとめ」を開始した。
利用状況を見ると、要約ボタンは表示1日20万~50万表示され、1日2000~5000回ほど押されているという。月間だと10万~15万の「要約」が読まれていることになる。
400文字程度で要約する機能と3行でまとめる「3行まとめ」の利用率を比べると、前者が8割ほどと多数を占めている。
当初は「要約が韓国語や英語になっている」「内容が謎」など課題も多かったが、24年7月にモデルをGemini 1.5 Proに更新したころから大きな問題はみられなくなってきたという。
24年1月のGemini刷新にあわせて要約ページで広告も表示。売上は「大きくない」が、「GeminiのAPI利用料は十分にまかなえている」上に、「日を追うごとに費用も小さくなっていっている」という。
サイトでは、AI要約についての意見や感想も募集している。