ドナルド・トランプ米大統領が1月20日(現地時間)に設立の大統領令に署名した「US DOGE Service」(USDS;米デジタルサービス局)の公式サイトDOGE.GOVが21日に開設された。
立ち上げ段階ではロゴは暗号通貨「Dogecoin」のロゴとほぼ同じ柴犬「カボス」があしらわれていた。このサイトが立ち上げられた後、Dogecoinの価格が約14%上昇した。その後現在のものに差し替えられた。
USDSのトップを務める見込みのイーロン・マスク氏はかつて、Dogecoinについてツイートするたびにこの暗号通貨の価値を上昇させ、米証券取引委員会(SEC)に提訴されるのではないかと噂されたことがある。
同氏は本稿執筆現在、このWebサイトについて言及していない。
GOVドメインは通常、米国政府の公式Webサイトに使われるもので、米国土安全保障省のサイバーセキュリティインフラストラクチャ安全保障庁(CISA)が管理している。
USDSが正式な米国政府機関になるには、議会の承認が必要だ。DOGE.GOVは登録は完了しているが、まだ機能はしていない。
USDSに対しては、既に複数の団体が訴訟を起こし、連邦裁判所に連邦諮問委員会法(FACA)の要件を新設の行政委員会に施行するよう求めている。そうした訴訟の1つ(リンク先はPDF)では、DOGEが議会の監視を受けておらず、民間部門と結びついていることから、新政権に対するDOGEの潜在的な影響について懸念を表明している。