InstagramやFacebook、Threadsを運営する米Metaは1月29日(現地時間)、第4四半期(10月~12月)の決算を発表した。売上高は前年同期比21%増の483億8500万ドル、純利益は49%増の208億3800万ドル(1株当たり8ドル2セント)と、増収増益だった。収益の大部分を占める広告収入が好調だった。
売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は470億4000万ドル、純利益は6ドル77セント)を上回った。
マーク・ザッカーバーグCEOは業績発表後にFacebookに投稿したメッセージで、「Meta AI」と「Llama」の開発に注力しており、これらの技術をFacebookやInstagramなどのプラットフォームに統合し、ユーザー体験を向上させることを目指していると語った。また、「Llama 4」を年内にリリースすると予告した。
同氏はまた、メタバースへの注力も続けるとしている。同四半期のReality Labs部門の売上高は10億8300万ドルだが、営業損失が49億6700万ドルに上った。それでもザッカーバーグ氏は、この部門がAR/VR技術の開発において重要な役割を果たしており、「Ray-Ban Meta」スマートグラスや「Quest 3」などのデバイスを通じて、新しいユーザー体験の創出を目指していると主張した。
主力の広告収入を支える同社の「ファミリーアプリ」のデイリーアクティブユーザー数(DAP)は前年同期比5%増の33億5000万人だった。
2025年第1四半期の収益見通しは395億ドル~418億ドルとした。
2024年通年の設備投資は392億3000万ドルだった。2025年の設備投資は600億~650億ドルと予想した。この大幅な増加は、主に生成AIへの取り組みとコア事業のサポートを目的としているという。