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「dynabook」ブランドが登場から35周年/GmailやGoogle ドライブなどのサイドパネルに「Gemini 1.5 Pro」を統合

ITmedia PC USER 2024年6月30日 6時5分

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、6月23日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!

●「dynabook」ブランドが登場から35周年

 東芝(現在のDynabook)が世界初をうたうノートPC「DynaBook J-3100 SS001」をリリースしたのは1989年のこと。そんなDynabookが国内向けPCに使ってきたブランド「dynabook」が35周年を迎える。あわせて特設サイトも開設している。

 DynaBook J-3100 SS001が発売されたのは、1989年6月26日だ。当時は東芝が直接PC事業を手掛けていたが、2016年に子会社の東芝クライアントソリューション(TCS)にPC事業を譲渡。TCSは2018年10月にシャープの子会社となり、2019年1月に社名を「Dynabook」に改め現在に至っている。

 特設サイトでは歴代daynabookを確認できる他、各種キャンペーンやイベント情報などを掲載している。抽選で1人に350万円相当のJTBトラベルギフトが当たるキャンペーンや、8月にベルサール秋葉原で開催される「ダイナブック大作戦 in 秋葉原」なども案内されている。

●GmailやGoogle ドライブなどのサイドパネルに「Gemini 1.5 Pro」を統合

 米Googleは6月24日(現地時間)、Google Workspaceユーザーを対象に、Gmailやドキュメント、スプレッドシート、スライド、ドライブのサイドパネルにGemini(Gemini 1.5 Pro)を統合すると発表した。即時リリースが適用されているドメインでは6月24日から完全展開し、スケジュールが適用されているドメインでは7月8日から段階的に展開する。

 Gmailへの統合により、メールスレッドの要約や返信の提案、下書き作成のサポート、受信トレイ内のメールやGoogleドライブのファイルに対して質問したり、特定の情報を検索したりできるようになる。

 また、Web版だけではなく、AndroidとiOSのGmailアプリでもGeminiが利用可能になる。Web版のサイドパネルと同様に、メールスレッドを分析したり、要約を表示したりできるようにもなる。

 この機能を利用できるのは、Google Workspaceと、Gemini Business/Enterprise/Education/Education Premiumアドオンを合わせて契約しているユーザーだ。なお、一般アカウント向けには、英語で既に展開されており、日本からもGmailなどの言語を英語にすれば利用できる(税込み月額2900円のGemini Advanced契約が必要)。ただし、対応するプロンプトは英語のみだ。

●MicrosoftがWindows 10/11の6月度非セキュリティプレビュー更新プログラムを公開

 米Microsoftは6月25日(現地時間)、Windows 10/11向けに2024年6月度の非セキュリティプレビュー更新プログラムをリリースした。Windows 11 23H2/22H2向けが「KB5039302」、Windows 10 22H2向けが「KB5039299」となる。

 Windows11向けの更新プログラムでは、以下のような機能が追加されている。

・Snipping Toolで動画を録画する際に、音声がゆがむ問題を修正

・タッチキーボードで日本語106キーボードを使用する際に、特殊文字を入力できない問題を修正

・タスクマネージャーが開いている際に、「ハードウェアの安全な取り外し」からUSBデバイスを取り外せない問題を修正

・設定画面のホームにGame Pass推奨カードを追加

・デスクトップ表示ボタンが、デフォルトでタスクバーの右端に再表示。タスクバーの設定から消せるように変更

 なお、非セキュリティプレビュー更新プログラムは、月例のセキュリティ更新プログラムに先駆けて変更内容をプレビューする目的のものだ。適用は必須ではなく、オプションを有効にしていなければ自動でアップデートされない。アップデートしなかった場合、基本的には翌月のセキュリティ更新プログラムと同時に適用される。

●IntelがAI時代に向けたパッケージング技術「EMIB」の設計ガイドラインを発表

 米Intelは6月24日(現地時間)、AI時代に向けたパッケージング技術「embedded multi-die interconnect bridge (EMIB)」の設計ガイドラインを主要パートナーであるAnsys、Cadence、Siemens、Synopsysと共に発表した。

 EMIBは、CPUやGPU、NPUなど複数の半導体ダイ(チップ)を1つのパッケージに統合することで、コスト効率よくシリコン面積を拡大し、設計の簡素化と柔軟性を提供する。EMIBはIntelの自社製品、intel GPU Maxシリーズや第4世代intel XeonおよびXeon 6プロセッサ、intel Stratix 10 FPGAなどですでに利用されている。

エコシステムパートナーは、それぞれの専門分野で貢献しており、Ansysは熱・電力整合性と機械的信頼性の検証を、Cadenceは2.5DパッケージングフローとデザインIPを、Siemensはレファレンスフローを、SynopsisはAI駆動のマルチダイレファレンスフローを提供する。

●6月公開のWindows 11向けプレビューパッチに再起動を繰り返すなど問題発生

 米Microsoftは、6月25日にリリースしたWindows 11 23H2/22H2向けの非セキュリティプレビュー更新プログラム(KB5039302)をインストールすると、一部のデバイスが繰り返し再起動する不具合が発生すると明らかにした。正常に起動するためには、修復(リカバリー)が必要になる場合があるとしている。

 「CloudPC」「DevBox」「Azure Virtual Desktop」などの仮想マシンや仮想化機能を利用するデバイスに影響を与える可能性が高くなるという。正確な発生条件は現在調査中とのことだ。なお、調査が進行中のため、Windows Update経由での更新プログラムの提供を一時停止したとのこと。

 また、Windows 11 Homeでは仮想化が一般的ではないため、この問題の影響を受ける可能性は低いとしている。

●「ChatGPT」アプリのmacOS版が一般公開

 米OpenAIは6月26日、生成AI「ChatGPT」のmacOS版を一般公開した。Apple Silicon(M1 以降)を搭載したmacOS 14以降で利用でき、同社の公式サイトからダウンロードできる。なお、Windows版は2024年後半にリリース予定。

 ChatGPTのmacOS版アプリは、5月にGPT-4oの発表とあわせて公開されていたもの。ただし、これまでは有料の「Plus」あるいは「Team」プランの加入者のみだった。

 ChatGPTとしての機能自体はWeb版と変わりはないが、macOS版アプリでは、「Option + Space」ショートカットで素早くアクセスできるようになる。ショートカットによりランチャーが起動し、ファイルのアップロードや、スクリーンショットの撮影なども行える。

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