Infoseek 楽天

「来られて良かったです」――ASUS JAPANファンイベント「ROG FUNDAY 2024」の満足度が高かったのはなぜか?

ITmedia PC USER 2024年7月1日 16時0分

 「来られて良かったです」――参加者たちからそんな言葉が飛び出した。

 ASUS JAPANは6月29日、eスポーツ施設「esports Style UENO」(台東区)でファンイベント「ROG FUNDAY 2024」を開催した。想定を超える200人以上からの応募があり、参加申込みの締め切りを早めたほど注目されていたイベントだったというが、実際のイベントの模様をレポートしよう。

●ROGの世界観にマッチする会場

 筆者を含む報道陣はイベント開始の10分前集合だったのだが、既に会場前で待機している参加者もいた。

 会場して中に入るとすぐ目に付く場所に展示されていたのは、ASUS ROGとエヴァンゲリオンコラボデスクトップPCだ。PCケース「ROG Hyperion EVA-02 Edition」に、マザーボード「ROG MAXIMUS Z790 HERO EVA-02 EDITION」、グラフィックスカード「ROG Strix GeForce RTX 4090 24GB GDDR6X OC EVA-02 Edition」、それを支えるステーには「ROG Herculx EVA-02 Edition」といった豪華なパーツが組み合わされており、誰もが足を止めて見入っていたのが印象的だ。

 会場となったesports Style UENOは、普段は1日に20人ほどが利用するeスポーツ施設だ。会場には超高速の10Gbpsインターネット回線が導入されており、ミリセカンドが勝敗を分けるFPSプレイヤーにとってはありがたい設備だろう。

 普段「オープンゲームブース」として使われているエリアには、4テーブルで1組の“島”が作られており、それが5組あるという。イベント時にはテーブルレイアウトを自由に変えられるようになっており、今回は島の2組を前方に配置、後方には大きな弧を描くようにテーブルを配置してゲーミングPCの体験利用スペースとして活用していた。

 これら会場の自由度がesports Style UENOを「ROG FUNDAY 2024」のイベント会場に選んだ理由だとASUS JAPANの広報担当者は話す。「ASUS JAPANはesports Style UENOのスポンサーをしており、置いてある機材はASUS製品です。会議室や他のイベントスペースではROGらしさを出すのに苦労したかもしれないが、ここならすでに世界観が完成しています」と説明する。

 こうしたイベントを通して、esports Style UENOのようなeスポーツ施設に足を運ぶハードルを下げる狙いもあったという。

●各エリアの盛り上がりはどうだったか

 イベント内容は事前にアナウンスされていた「ゲーミング体験エリア」「自作PCデモエリア」「ゲーム対戦エリア」「フォトブース」の他、クイズ大会やスタンプラリーなども行われていた。エリアごとにスタンプを獲得し、全部回り終えるとROGスペシャルグッズが当選するという仕組みだ。

 ここからは各エリアを紹介していきたい。

個室ゲームブース

 イベント中は2部屋ある個室ゲームブースの1部屋が開放されており、高性能ゲーミングPCをじっくり検証したい人、短い動画配信をしたい人などが利用できるようになっていた。

クイズ大会

 開場してすぐに開催されたクイズ大会も大盛況だった。ROGにまつわる豆知識や本格的な知識などを問うクイズが出題されていた。

フォトブース

 フォトブースとして使われていたのは、普段は「実況配信ブース」として利用されているガラス張りの部屋だ。

 ROGとesports Style UENOのロゴがちりばめたフォトブースでは、スタッフが写真を撮ってくれる。それを「INSTAX SQUARE Link」で“チェキ”ってくれるのだが、プリントされた写真は今回のイベント専用の写真フレームでデコられている。

 限定フレームを作ったデザイナーは、実はビックリマンシール風製品シールも手掛けており、その同僚の仕事の成果を教えてくれたスタッフも自分のことのように誇らしげに語ってくれた。チーム一丸となって成功に向けての努力をひしひしと感じた。

自作PCデモエリア

 最新であったり高性能であったりするものだけでなく、試作品のパーツも手に取れる自作PCデモエリアも盛況であった。組み合わせ方の説明ややりたいことに合わせたパーツ選びなどをスタッフに熱心に質問している人が多かった。

新製品展示エリア

 6月に発表されたばかりの新製品も展示していた。例えばROGデザインを取り入れたショルダーバッグ「ROG SLASH Sling Bag 2.0」やダッフルバッグ「ROG SLASH Duffle Bag」、AMD Ryzen AI 9 HX 370シリーズを搭載し、GeForce RTX 4070 Laptopまでの搭載に対応したゲーミングノートPC「ROG Zephyrus G16 GA605」などだ。

ゲーム体験エリア

 ここには、PCケース「ROG Strix Helios」で組まれた高性能マシンと、発売から間もないゲーミングモニター「ROG Swift Pro PG248QP」、ゲーミングマウス「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」を使ってのゲームを体験できる他、さまざまなゲーミングキーボードやマウスなどを展示していた。参加者たちはキータッチや軽さなどを確認していた。

ゲーム対戦エリア

 会場の前方近くにある“島”2つはゲーム対戦エリアだ。事前に参加申込みをしていた人を含め、2チームに分かれて「Apex Legends」の対戦が計2回行われた。

 即席のチームだったが試合は白熱。「うわっ、やられちゃった、ごめんなさい」など、すぐ近くにいるからこそのコミュニケーションも生まれていて「これもスポーツなのだなぁ」と感じさせられた。

●ASUSファンが一堂に会し熱狂したイベント

 ゲーム対戦をした14人のほとんどがマウスでプレイしていた中、コントローラー「ROG RAIKIRI PRO」を使って参戦していた人がいたので、話を聞いてみた。

──コントローラーを使っていましたが、使い心地はどうでしたか。

参加者:思っていたよりも「軽っ」という印象でしたが、反応速度も良く、操作しやすかったです。

──今回、応募者の中から抽選ということでしたが、当選の知らせが届いたときはどう感じましたか。

参加者:「やったー!」と思いました。今、ちょうどモニターを買い替えたいと思っていて、スペックは4K解像度、27型、144Hzと決めているんですが、やはり実物を見たいなと思っていて。それからPCの自作もしているので自作PCデモで参考になるパーツが見つかるのではないかというもくろみもあったんです。何より大好きなメーカーなので。

 他の参加者にも話を聞くことができた。

──抽選に当たったと知ってどう思いましたか。

参加者:こういうイベントに参加するのが初めてということもあり、ものすごくうれしく思いました。「え? 本当に行っていいの?」という感じで。

──ファンイベントは今回が初めてとのことですが、なぜこのイベントに来ようと思ったのですか。

参加者:ASUSが大好きだからです。ちょっと自分語りになってしまうのですが、そろそろPCを買わなくちゃいけないなぁと考えていた大学生の頃に東日本大震災が起きました。そんなとき、ASUSがマザーボードに「GOD BLESS JAPAN」というメッセージをひっそりと刻印していたとニュースで知りました。なんて誠実で親切な人たちなんだろうと感動し、ファーストPCをASUSに決めたんです。それからはずっとASUS一筋です。

──それはすごいですね。使い勝手などはどうでしょうか。

参加者:UIが良く、ユーザーフレンドリーだと感じています。今日のイベントも、これだけの製品を見せて体験させてくれるだけでなく、十分な量のケータリングまである。至れり尽くせりですよね。これもメーカーの姿勢の現れだと感じるので、これからも使い続けます。

──ありがとうございました。

 応募総数200人以上の中から選ばれた参加者たち。入場時以上にニコニコした顔で帰っていくのが印象的だった。

 それ以上に印象に残ったのは、スタッフたちが心の底から楽しんでいるように見えたことだ。参加者たちからの質問にていねいに答えつつも会話中に笑顔がこぼれていたからだ。取材する側としても楽しかったので、次がいつなのか待ち遠しいと感じた。

この記事の関連ニュース