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NZXTの人気ケース「H7 Flow」に新バージョン登場/暑いだけあり「水冷」回りにも新製品

ITmedia PC USER 2024年7月22日 11時30分

 先週末(7月14日週)は、NZXTのE-ATXケース「H7 Flow」の新モデルが複数のショップで話題となっていた。底面からの吸気力がアップし、連結ファンを新たに採用したことが特徴だ。また、夏の暑さの続く中、強力な水冷キットが複数デビューしている。

●光らないタイプは2.2万円――NZXT「H7 Flow」新モデルの評判は?

 ショップで注目を集めていたのは、H7 Flowの新モデル(2024年モデル)だ。光らない3連ファンをフロントに固定した通常タイプの実売価格は2万2000円前後、ARGB LED搭載ファンを備えるタイプは同じく2万6000円前後となる。どちらのタイプも、ケースはホワイトとブラックの2色から選べる。

 2022年7月登場した初代モデルと比べると、新バージョンにおける変更点は多い。まず電源ユニットベイを縦置きとして「デュアルチャンバー構造」にした上で、底面に120mmファンを3基並べられるスペースを確保した。また、フロントには3基の連結した120mmファンを搭載し、マザーボードプレートの表/裏も設計し直している。加えて、ケーブル類を隠しつつも、効率的に固定できるように、プレートの裏側では8本のストラップでケーブルを束ねられる構造とした。

 2万円台前半からの価格設定も含めて、各ショップでは本製品の“ヒット”が強く期待されている。

 入荷したパソコンSHOPアークは「前のH7 Flowとは別物というくらい、いろいろ進化していますね。作業性を確保しつつもケーブルをうまく隠してきれいにできる作りで、完成度も高いです。裏配線マザーボードには対応しませんが、気になる点はそれくらい。多方面で優秀なケースだと思います」と高く評価していた。

●水枕の単品販売も――ASUSからROGブランドの新型水冷キットが登場

 水冷関連のアイテムでは、ASUS JAPANの新製品が目立っていた。

 水冷キットでは、360mmラジエーター搭載の「ROG STRIX LC III 360 ARGB LCD」と、その「White Edition」が登場している。実売価格は通常モデルが5万円弱、White Editionが5万3000円弱だ。

 2021年9月に登場した前作「ROG STRIX LC III 360 ARGB LCD」と比べると、水枕に480×480ピクセルのIPS液晶ディスプレイを埋め込んだ他、水冷ポンプを「Asetek 第7世代 v2」にアップデートするなど、幾つかの改良が施されている。

 入荷したTSUKUMO eX.は「水枕の装飾も工夫の余地が格段に広がります。もともと定評のあるシリーズですし、(ユーザーからの)反響に期待したいです」と評価していた。

 また、本格水冷用のパーツも売り出している。水枕「ROG RYUJIN III WB」とその「White Edition」だ。実売価格は共に4万7000円前後となる。

 両製品は上面に3.5インチのフルカラー液晶ディスプレイをはめ込んでおり、内蔵ファンでVRMの周辺も一緒に冷却できるのが特徴だ。

 入荷したオリオスペックは「本格水冷では、ファン内蔵の水枕は意外となかったと思います。なのでROG好きの人以外にも注目されるんじゃないかと思います」と話していた。

●Lian Liから天面固定に最適化した水冷キットが3モデル登場

 Lian Li Industrialからも、360mmラジエーター搭載の簡易水冷キット「HydroShift AIOシリーズ」が売り出されている。

 ラインアップは、同社の3連結ファン「UNIFAN TL120 RGB」(実売2万円弱)を搭載した「HydroShift AIO 360TL」、羽根が光色を反映するARGB搭載モデル「HydroShift AIO 360R」、光らない高性能ファンを採用した「HydroShift AIO 360S」の3モデルで、いずれもカラーをブラックとホワイトから選べる。実売価格は360TLが4万9000円前後、360Rが3万7000円前後、360Sが3万3000円前後だ。

 3モデルは共に、標準でラジエーターの側面に途中までチューブを固定した作りとなっており、ケース上部に固定した際に、マザーボード側に露出するチューブを最小限に抑えられる利点を持っている。また、水枕上部には2.88型のIPS液晶ディスプレイも組み込んでいる。

 入荷したオリオスペックは、「最近は『白で光らない』や『黒で光らせる』という動きもあります。これだけラインアップを整えてくれれば、ピッタリのモデルが見つけられそうですね。(店舗側の視点に立つと)在庫のストックはちょっと大変ですが……」と笑っていた。

●パステルな延長電源ケーブルセットやATX 3.1対応の白黒電源が登場!

 ドスパラでは、オリジナル製品「ドスパラセレクト」に複数の新製品が加わった。

 延長電源ケーブルとしては、12V-2×6延長ケーブル「PSUEX-12V」や、ATX24ピンやPCI Express 6+2ピン、EPS(ATX12V)の延長ケーブルなどがセットになった「PSUEX2」などが登場した。PSUEX-12Vはパステルブルー/パステルピンク/パステルパープル/ホワイト/ブラックの5色から選択可能で、販売価格は各色共に1980円となる。PSUEX2はホワイトとブラックの2色で、販売価格は共に3280円だ。

 また、ATX 3.1に対応した定格最大850W出力のフルプラグインATX電源ユニット「850W-GOLD-ATX31」も投入された。こちらもブラックとホワイトの2色が用意されており、付属するケーブルもカラーがそろえられている。販売価格はホワイトが1万6980円、ブラックが1万5980円だ。

 ドスパラ秋葉原本店は「カラーをそろえたかったけど、(ケーブルの)長さが足りずに困ったという人も、対応の幅が増えるんじゃないかと思います。特定の『パステルカラーでそろえたい』『ホワイト一色で整えたい』という方は、やはり少なくありませんから」と話していた。

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