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音声操作にも対応! ベッドサイドで使えるMerossのスマートランプを試す

ITmedia PC USER 2024年8月7日 17時0分

 Meross Technologyの「MSL430」は、ベッドサイドに設置できるスマートライトだ。一般的なスマート電球が、さまざまな照明器具に取り付けることを前提に電球単体で提供されているのと異なり、本製品はベッドサイドへの設置を前提に、据置型のスタンドという形で提供される。実機を購入したので、試用レポートをお届けする。

●ベッドサイド向けの製品 タッチで操作可能

 本製品の背丈は、おおむね500mlのペットボトルと同程度だ。一方で、直径は2Lのペットボトルに近く、かなり寸胴の体型となる。

 本体をざっと見たところ物理ボタンは見当たらないが、実際には天板部がタッチパネルになっており、一通りの操作を行える。具体的には、シングルタップで点灯、ダブルタップで消灯だ。さらに長押しするとライトが徐々に明るくなっていく。調光機能も備えており、点灯中に繰り返しタップすると、ライト本体の色がカラフルに変化する。

 もっとも、このタッチによる操作性はいまひとつだ。例えば明るさの調整は、長押しをすると徐々に明るくなっていき、最大値まで達した時点で最小値に切り替わる仕組みなので、暗くしたい場合であっても、いったん最大まで明るくしなくてはいけないからだ。行き過ぎてしまうと、もう一周しなくてはならないのもつらい。

 これと同様に、うっかりライトの色を変えてしまった場合、元の色に戻るまで何度もタップしなくてはならない。そもそもライトをピンクやブルーに変える機能自体、利用頻度は極めて低いはずだが、それを点灯中のシングルタップという、無意識に行いがちな操作に割り当てているのはいただけない。機能自体を無効化できてほしかったところだ。

 そのため、本製品を直接操作する場合はシンプルなオンとオフの操作に限定するのが、ベターであるように思われる。それ以外の操作については、この後に紹介するスマートフォンアプリか、もしくは音声操作に任せた方が、ストレスなく利用できるだろう。

●スマホからの操作はもちろん音声での操作にも対応

 本製品はスマート連携に対応しており、スマホアプリおよびその連携先であるAlexaなど音声アシスタントからの操作が可能だ。ざっとその方法を紹介しよう。

 スマホアプリのセットアップは、一般的なスマート電球と同じで、本製品を認識させた後、本製品独自のWi-Fiに接続する。Wi-Fiのセットアップを完了させれば、スマホアプリからの操作が可能になる。

 スマホアプリでは、電源のオン/オフはもちろん明るさの調整、さらに色の変更と、本体側で行える全ての操作が行える。明るさの調整はスライダーで簡単に行え、色の変更も昼白色とその他の色に分かれており、直感的に行える。レスポンスも高速で、ストレスはない。

 単体でオートメーション操作も行える。スケジュール運転はもちろん、日の出や日没と連動したオン/オフは、「日没からちょうど1時間後」といった、時間をずらしての設定も行えるので、ライフスタイルに合わせて融通が効く。

 またAlexaと連携しての音声でのコントロールは、明るさをパーセンテージで指定でき、瞬時に切り替えられるので、手動操作よりもよほど確実だ。これならば、明るさ100%と50%の切り替えといった、複数の明るさの切り替えも簡単に行える。

 さらにAlexaと組み合わせる場合、定型アクションを使って、決まった時間に点灯させたり、カメラがモーションを検知した時に点灯させたりすることも可能だ。今回は試していないが、照度センサーと組み合わせて、暗くなったら点灯させるといった工夫も考えられる。

●本命はスマート連携 価格はやや割高だが定期的にセールも

 以上のように、本体だけでも一通りの操作が行えるが、やはり本命となるのはスマート連携だろう。室内のあらゆる家電をスマホから操作できるようにしている人、オートメーション化を図っている人にとっては、至極便利な製品といえる。

 一方、手動操作でのみ利用するのは、あまり積極的にはお勧めしない。単純に操作方法が難解なだけでなく、不意にタッチパネルに触れたことで設定が変わってしまい、元に戻すだけで四苦八苦する……というパターンに陥りがちだからだ。

 スマート連携ないしはスケジュール運転をメインに、どうしてもという時はオンとオフのみに絞って直接操作をするスタイルが、最もしっくり来るはずだ。

 実売価格は4527円と、単品のスマート電球と比べるとやや割高だが、競合となる製品は実質ノーブランドの製品ばかりで、スマートプラグを始めとしたスマートホーム製品で実績のあるMerossの製品であることは、プラスに評価してよいだろう。

 Amazonでは品切れになっている期間が長いようなので(逆にセールで4000円を切っている場合もある)、興味を持った人は在庫ができるまで気長に待ってみてほしい。

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