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ASUSの小型ゲーミングデスクトップPC「ROG NUC」が店頭に並ぶ

ITmedia PC USER 2024年8月12日 12時0分

 先週(8月4日週)、複数のショップに超小型ゲーミングマシン「ROG NUC」が入荷した。IntelからNUC事業を受け継いだASUS JAPANからは5月末から新ラインアップが投入されているが、ゲーミングモデルはこれが初めてとなる。

●Core Ultra 9×GeForce RTX 4070モデルは35万円台

 ラインアップは2種類ある。Core Ultra 9 185HとGeForce RTX 4070、32GBメモリ、1TB NVMe SSDにWindows 11 Home(64bit)をプリインストールした「ROG NUC 970」(RNUC14SRKU9189AJI)が、35万6000円弱となる。Core Ultra 7 155HとGeForce RTX 4060、16GBメモリ、512GB NVMe SSDに同OSをインストールした「ROG NUC 760」(RNUC14SRKU7168AJI)が27万7000円弱だ。

 AI性能に優れたCPUとデスクトップ用のゲーミングGPUを搭載し、ネットワークにIntel製2.5GbE対応の有線LANとWi-Fi 6Eの無線LANを備え、1基のThunderbolt 4ポートと4基のUSB 3.2 Gen 2ポートを用意する。ボディーサイズは約270(幅)×180(奥行き)×50(高さ)mmで容積は約2.5L、付属のスタンドで縦置きも可能だ。

 入荷したパソコン工房 秋葉原パーツ館は「Intel時代もゲーミングモデルの“ドクロNUC”を求める人はいましたし、待っていた人はいると思います」と話していた。

 別のショップが「かなりの値段になりますが、やっぱり欲しい人は欲しい製品になるので、初回は取り合いになるかもしれませんね」と語っていた通り、週末時点で上位の「ROG NUC 970」は街中で品薄傾向にあった。

 なお、初回特定として、ROG NUCの購入者にROGブランドのゲームコントローラー「ROG RAIKIRI PRO」をプレゼントするキャンペーンも実施中だ。

●まずは下位から――Ryzen 9000シリーズが登場

 8月10日、AMDのデスクトップ向け次世代プロセッサー「Ryzen 9000」シリーズの販売がスタートした。ラインアップは下の2モデルとなる。

 Ryzen 9000シリーズはZen 5アーキテクチャを採用したCPUで、最新チップセット搭載のマザーボードを組み合わせることでPCIe 5.0やUSB4、Wi-Fi 7の無線LANなどをサポートする。対応ソケットはSocket AM5となり、BIOSアップデートが適用済みのAMD X670やB650、A620チップセット搭載マザーボードにも組み込める。

 発売前日、大物の登場ながら、各ショップからは長い目で見据えたコメントをよく聞いた。あるショップは「とりあえずは最上位の『Ryzen 9 9950X』が出てからですね。初回購入を狙う層はそちらを待っているので、今回の2モデルは静かなデビューになるんじゃないかと思います」と話していた。

 また別のショップは「CPUよりも同世代のチップセットを載せたマザーボードの潤沢な供給が遅れそうな情勢です。最初はマザーボードの方が取り合いになるんじゃないでしょうか」と予想していた。

●玄人志向からデュアルファンのRadeon RX 7800 XT/7700 XT搭載カードがデビュー

 グラフィックスカードでは、玄人志向からRadeon RX 7800 XT搭載の「RD-RX7800XT-E16GB/DF」と、RX 7700 XT搭載の「RD-RX7700XT-E12GB/DF」が登場している。価格は順に8万6000円弱と7万4000円弱だ。

 共にデュアルファンクーラーを採用しており、カード厚は2.5スロット分となる。入荷したパソコンSHOPアークは「カードのデザインもシンプルです。基本性能にコストを振ったカードを探している人にいい選択肢になりそうですね」と話していた。

 なお、デュアルファン構造で2.5スロット厚のカードはASUS JAPANからも登場している。GeForce RTX 4060 Ti搭載の「ASUS Dual GeForce RTX™ 4060 Ti EVO OC Edition 16GB GDDR6」(DUAL-RTX4060TI-O16G-EVO)で、価格は8万円前後だ。

●Intelの次世代ソケット「LGA1851」への対応をうたうCPUクーラーも

 CPUクーラーは、ID-COOLINGからサイドフロー型の「FROZN-A410-SE」が売り出されている。価格は4000円弱だ。

 120mm PWMファンを1基備えた全高152mmのクーラーで、TDP 220WまでのCPUに対応する。対応ソケットはAMD Socket AM5/AM4、Intel LGA 115x/1200/1700に加えて、「メーカー独自検証」により、Intelの次世代ソケット「LGA1851」もサポートしているという。

 あるショップは「Intelの次世代CPUは年内に登場するとウワサされていますが、売り場にはまだ何も」と話していた。

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