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「SwitchBot 開閉センサー」で宅配ボックスやごみストッカーを“お手軽IoT化”したら在宅ワークと相性抜群だった

ITmedia PC USER 2024年8月21日 12時5分

 筆者は最近、戸建てに引っ越した。マイホームを手に入れて“QoL”(生活の質)が向上できた一方で、マンションなどの集合住宅とは違って住まいに関する設備や環境は自分で考えて選択し、構築していく必要がある。

 ただ、それが醍醐味(だいごみ)で面白いところでもある。いろいろと生活を便利にするアイテムを試しているので、今後紹介していきたいと思っているが、直近で特にうまく稼働しているのが、玄関先に設置する宅配ボックスとごみストッカー回りのアイテムだ。今回はこれらに「SwitchBot 開閉センサー」(税込み2980円)を取り付けることで、ふたが開閉されるとスマートフォンに通知が飛ぶ仕組みを構築してみた。これが、在宅ワークとの相性が抜群だったのである。

●戸建ての宅配ボックス問題

 ネット通販をよく使う人なら、宅配ボックスは暮らしの必須アイテムといえるだろう。在宅/不在を気にすることなく、いつでも荷物を受け取れる。在宅していても、あえて置き配してもらうといったこともできる。

 集合住宅では大きな宅配ロッカーがエントランスに設置されていることが多いが、戸建ての場合は外構工事で大型のものを設置/固定するか、ホームセンターで売っているような簡易的な収納ボックスを置くか、最近だと「OKIPPA」のような折り畳める置き配バッグを置くといった方法も定着しつつある。

 筆者はこれまで簡易的な収納ボックスや置き配バッグなど一通りを試してきたが、集合住宅から戸建てに移り住むタイミングで、長く使える金属製の本格的な宅配ボックスの設置を検討していた。そして実際に設置したのが、「ルスネコボックス」シリーズだ。

 ルスネコボックスは金属製ながら手軽に設置できる本格的な宅配ボックスで、筆者は豊富なラインアップの中から「光るキーパッドによるデジタルキーで物理キー持ち歩き不要」「大型荷物を入れられる大容量」「大型荷物を入れて鍵を閉めても小型の荷物は上部から入れられる」「コスパ」といった面で上記リンクのモデルを選んだ。

 カラーバリエーションやオプションも豊富で、住居の雰囲気をあわせて設置できる。完成品がそのまま届くので設置も容易だ。

●袋むき出しや簡易型ボックスは嫌だ! ごみストッカーにもこだわり

 続いて、こだわりを持って設置したのがごみストッカーだ。自宅の地域は戸別回収のため、ごみの日は敷地内の分かりやすいところにごみ袋を置けば勝手に回収してくれる。

 引っ越してからご近所さんを観察していたのだが、チャック付きの黒いボックス風ネットを使っていたり、ごみ袋をそのまま置いている人などさまざまだった。筆者はこれまでマンションやアパートで設置された共有のごみストッカーにごみ袋を入れることが当たり前の環境だったので、ごみ袋をいつでも外に出しておけること、カラスや小動物のイタズラ対策などを考えて、戸建てでも同様のごみストッカーを設置したいと考えていた。

 そこで選択したのが、NITTO SEKKOの「GreenArts(DB1000)」というごみストッカーだ。45Lサイズのごみ袋が4~5袋分収納できて、奥行きが約400mmとスリムで見た目もいい。ふたのヒンジにはダンパーが入っており、開け閉めの際に「バタン!」と急に閉まることがないのも優秀だ。

●開閉センサーを取り付けると何が便利なのか

 前置きが長くなってしまったが、ここまでに紹介した宅配ボックスやごみストッカーに開閉センサーを取り付けることで、次のようなメリットを得られている。特に在宅ワークで家にいる時間が増えているため、便利に感じる機会はとても多い。

(1)置き配指定の荷物が届いたらスマホですぐ分かる

 最近はあらかじめ置き配を指定できるECサイトも増えており、インターフォンが鳴らされずに、いつのまにか荷物が届けられていることも多くなった。宅配ボックスに開閉センサーが付いていれば、荷物の到着時に家族全員のスマホが鳴るので、とても便利だ。

(2)外のポストをチェックし忘れて帰宅しても、置き配伝票の存在を忘れることがない

 これまで住んできた住居はドアにポストが用意されていたため、室内からでも気軽に郵便をチェックできた。つまり荷物の不在票にもすぐに気付くことができた。

 しかし、戸建てではポストが玄関ドアから少しだけ離れているため、定期的に外に出て中身をチェックする必要がある。「帰宅時にポストをチェックし忘れてそのまま」なんてこともあるため、“宅配ボックスが開いたら即通知”は分かりやすくていい。

(3)「朝8時までにごみを出し忘れた!」なんて時に、収集トラックが行ってしまったか手元ですぐにチェックできる

 多くの地域で「ごみは朝8時までに出してください」という指定があることだろう。しかし、たまにごみを出し忘れてしまう日もある。朝8時ぴったりに収集車が来るわけではないので、周囲の様子を伺いつつごみ袋を片手に出しにいきたいところだが、もし収集が既に行われていたら無駄足だ。

 そんな時に、ごみストッカーに開閉センサーがあれば、開閉の履歴によって既に収集が行われてしまったかどうかをチェックできるという仕組みだ。また、自分の地域が大体どの時間帯に収集されているのかを知れて参考にもなる。

●「SwitchBot 開閉センサー」を取り付けてみた

 今回の仕組みを構築するにあたり、購入する開閉センサーを検討したのだが、ほぼSwitchBotの独壇場と言っても過言ではない。筆者もスマートホーム製品をSwitchBotでそろえており、余計なアプリを増やしたくなかったので、一択という感じだった。

 SwitchBot 開閉センサーは本体と磁石パーツの2つ1組で構成されており、それぞれを開口部に取り付ける。内蔵している磁石が近づいたり離れたりする反応によって、開閉を検知する仕組みだ。

 宅配ボックスおよびごみストッカーの開閉部に取り付ける際、うまく磁石同士が反応するところに取り付けることに苦労したが、位置が決まってしまえば両面テープで貼り付けるだけである。単4形乾電池2本で約3年間は稼働するということで、頻繁な電池交換は必要なさそうだ。

 SwitchBot 開閉センサーはBluetoothに対応している。近くにスマホがあれば直接情報をやりとりできるが、敷地内でも離れた場所に設置したり、ネット経由で状況を確認できるようにしたりするには、別途自宅内に設置している「SwitchBot ハブ2」と連携させる必要がある。これでインターネット経由でどこでもスマホから状況を確認できるようになる。

 Switchbotアプリとそれぞれを連携させれば、状況が表示できるようになる。分かりやすい名前を付ければ見やすい。

 Switchbotアプリは複数のアカウントと連携できるので、家族のスマホにひも付けておけば、全員が同じ利便性を享受できる。

 実は住居を引っ越す前は、SwitchBot 開閉センサーの有意義な利用シーンが思い付かなかったのだが、環境が変わることで必要なスマートホーム製品やガジェットの新たな活用方法が見えてきた。SwitchBot 開閉センサーに関しては製品の完成度は十分なので、今後は製品の安定性とサーバの安定稼働が継続的に提供され続けることを願うばかりだ。今後もこうした製品を活用してQoLをアップする方法をレポートしていきたい。

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