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デルの「XPS 13」にCore Ultra(シリーズ2)搭載モデル登場! 全構成がEvo Edition準拠

ITmedia PC USER 2024年9月20日 18時0分

 デル・テクノロジーズは9月20日、新型ノートPC「XPS 13(9350)」を発表した。9月27日から同社のWebサイトでカスタマイズ(CTO)モデルの受注を開始し、即納(固定構成)モデルも後日販売を開始する予定だ。また11月下旬をめどに、家電量販店での販売も開始する。CTOモデルの参考価格は約26万円からを見込んでいる。

●XPS 13(9350)の概要

 XPS 13(9350)はデル・テクノロジーズの13.4型モバイルノートPC「XPS 13」の最新モデルで、IntelのCore Ultra 200Vプロセッサ(開発コード名:Lunar Lake)を搭載している。先行して発売されたSnapdragon X Elite搭載の「XPS 13(9345)」と同様にMicrosoftが定めるCopilot+ PC(新しいAI PC)の要件を満たした上で、全構成がIntelが定める「Evo Editionプラットフォーム」の要件も満たしている。

 なお、Copilot+ PC固有の機能への対応は、11月に行われるWindows Updateによって実施される。

 SoCはCore Ultra 5 226V(Pコア4基+Eコア4基/16GBメモリ)、Core Ultra 7 256V(Pコア4基+Eコア4基/16GBメモリ)、Core Ultra 7 258V(Pコア4基+Eコア4基/32GBメモリ)から選択できる。11月をめどに、Core Ultra 9 288V(Pコア4基+Eコア4基/32GBメモリ)もラインアップに加わる予定だ。

 ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDで、容量は512GB/1TB/2TBから選べる。OSはWindows 11 HomeまたはWindows 11 Pro(いずれもバージョン24H2)をプリインストールする。キーボードはファンクションキーの列がタッチセンサーとなっており、CTOモデルでは日本語配列か米国英語(US)配列から選べる。

 ディスプレイは13.4型で、CTOモデルでは以下のパネルから選択可能だ。

・フルHD+液晶(1920×1200ピクセル)

・非光沢/最大500ニト/sRGB 100%/最大120Hz駆動

WQHD+液晶(2560×1600ピクセル)

・非光沢/タッチ対応/最大500ニト/DCI-P3 100%/最大120Hz駆動

・DisplayHDR 400準拠

2.8K有機EL(2880×1800ピクセル)

・非光沢/タッチ対応/最大400ニト/DCI-P3 100%/最大120Hz駆動

・DisplayHDR TrueBlack 500準拠

 なお、いずれのディスプレイを選んだ場合も上部にはフルHD撮影と顔認証に対応するWebカメラが搭載される。

 ポート類は左右の側面にThunderbolt 4(USB4)端子を1基ずつ備える。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)規格の電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。

 ワイヤレス通信は、Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetooth 5.4に対応する。

 ボディーサイズは約295.3(幅)×199.1(奥行き)×15.3(液晶モデルの厚さ)/14.8(有機ELモデルの厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.22kg(液晶モデル)または1.18kg(有機ELモデル)となる。カラーはグラファイトとプラチナの2つから選択可能だ。

 バッテリー駆動時間は、フルHD解像度のNetflix動画視聴で最長26時間(フルHD+液晶構成)と比較的長めだ。

Core Ultra(シリーズ1)搭載モデルは当面併売

 今回発表されたXPS 13(9350)は、XPSブランドのノートPCでは2024年モデルの“追加ラインアップ”という位置付けだという。そのため、日本では2月に発売されたCore Ultraプロセッサ(シリーズ1)を搭載する「XPS 13(9340)」は当面の間併売される。先述のSnapdragon X Elite搭載モデルについても、本モデルと併売される。

●出荷台数の半数弱が「NPU搭載」に

 デル・テクノロジーズによると、同社が日本で販売したノートPCにおけるNPU(推論プロセッサ)搭載比率は順調に高まっており、2024年度第3四半期(2024年8~9月)の出荷台数に占める割合は48%に達する見込みだという(Chromebookを除く)。

 同社では、Snapdragon Xシリーズ、Core Ultra V200プロセッサやAMDの「Ryzen AI 300シリーズ」の登場によって、NPUを搭載するいわゆる「AI PC」へのニーズは一層高まると見ているとのことで、ノートPC全体に占めるAI PC比率はもっと高まることになりそうだ。

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