米Metaは9月25日(現地時間)、VRヘッドセットの新モデル「Quest 3S」を発表した。処理能力はQuest 3(2023年発売)と同等ながら、ディスプレイの解像度やレンズの仕様はQuest 2(2020年発売)を踏襲することで、価格を抑えたエントリーモデルだ。
日本を含む23カ国で10月15日に発売する。価格は4万8400円(税込み、以下同)から。Quest 3も約1万5000円の値下げを行う。
Quest 3SはQuest 3と共通の仕様として、チップとメモリにSnapdragon XR2 Gen 2/8GBを採用し、本体には有効400万画素のRGBカラーカメラを2つ搭載している。ただし、Quest 3にある深度センサーは搭載しておらず、物体との距離計測はソフトウェア処理で実行するという。
ディスプレイの解像度は1832×1920ピクセル、視野角1度あたりのピクセル数は20PPD(Picture per Degree)、視野角(FOV)は水平96度/垂直90度、レンズはフレネルレンズとなっており、これはQuest 2と同じ仕様だ。
ストレージ容量と価格について、Quest 3シリーズのラインアップは以下のように整理される。
・Quest 3S(128GBモデル):4万8400円
・Quest 3S(256GBモデル):6万4900円
・Quest 3 (512GBモデル):8万1400円
Quest 3の128GBモデル(7万4800円)は廃版となり、ラインアップは512GBモデル(9万6800円→8万1400円に値下げ)のみとなる。また、2025年4月までQuest 3シリーズの購入者にはゲーム「バットマン:アーカム・シャドウ」(10月発売)と、3カ月分のサブスクリプションサービス「Meta Quest+」が付属する。
MetaはQuest 3Sについて「家族や初心者、初代QuestやQuest 2をアップグレードしたユーザーに最適」としている。