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急な工事日変更で右往左往? むしろラッキー? ふと思い立って自宅の光インターネットを1Gbps→10Gbpsに切り替えた話【中編】

ITmedia PC USER 2024年10月8日 18時15分

 現住地に引っ越して約5年経過した筆者。自宅アパートに引いているNTTドコモの光インターネット回線「ドコモ光」を1Gbpsから10Gbps(共に理論値)に増強することにしました。

 電話サービスを継続できること、増速してもそれほど料金差がないことと、大がかりな工事が不要なことが決め手だったわけですが、切り替えが完了するまでにも紆余(うよ)曲折がありました。今回は、切り替え手続きのプロセスを詳説していきます。

●切り替えはインターネットで簡単……とは行かない?

 筆者は「ドコモ光 1ギガ」の戸建て住宅用プランを契約していました。「アパートなのになぜ戸建て用なのか?」といわれると、引っ越しの際の物件情報に誤りがあったからなのですが、光インターネットが引けるだけマシだと考えています(管理者の理解があったという意味で)。

 ドコモ光の場合、1ギガ(1Gbpsプラン)から10ギガ(10Gbpsプラン)の切り替えは以下のいずれかの窓口で行えます。

・Webの申し込み/相談フォーム

・ドコモショップ

・ドコモインフォメーションセンター(電話窓口)

 利用するインターネットプロバイダー(ISP)に変更がない場合、あるいは単独タイプ(ISP契約を含まないプラン)を使っている場合は、申し込み/相談フォームからの問い合わせが手っ取り早いです。フォームは必要な選択肢を選んで記入していく方式です。「ドコモ光の契約者情報を直接参照してくれてもいいのにな……」と思いつつ入力を進めました。

 Web申し込みになれている人は「これで一件落着」と思うかもしれませんが、そうではありません。実はこの後「ドコモ光サービスセンター」から電話がかかってきます。

 というのも、ドコモ光(と、ベースになっているNTT東日本/NTT西日本「フレッツ光」)では、申し込み内容を受けて設置場所で工事が可能か否か、可能な場合は現地派遣工事が必要かどうかを都度確認します。それを受けて、調査結果を申込(契約)者に“直接”伝えるというオペレーションを取っているのです。

●工事を早めるならサービスセンターの電話は「30分」を見た方がいい

 Webフォームから問い合わせた翌日、さっそくドコモ光サービスセンターから電話がかかってきました。

 実は問い合わせた段階では「申し込み」を本決めしていたわけではなく。10ギガに切り替える上での「相談」をした上で、改めて申し込もうと考えていました。

 気になったのは工事の有無と工事費のことだったのですが、筆者の場合はドコモ光電話の契約を継続したまま切り替えることになるため、設定変更のための派遣工事は必要とのこと。一方で工事費については、訪問工事になるものの、前編で触れた無料キャンペーンの対象となるため、支払いは光電話の設定変更に伴う費用(1650円)のみでよいと案内されました。

 そこで、「相談」から「申し込み」に切り替えることにしたのですが、ここで通信サービスでは欠かせない「重要説明事項」について案内がありました。ここで取れる選択肢は2つあります。

・重要事項説明をオペレーターに読んでもらう

・重要事項説明書を郵送してもらう

 前者は工事日の決定が早めやすくなるというメリットがある一方で、必要な重要事項を全部読んでもらうことになるので電話が長くなるという欠点があります。後者はその場での電話が短くて済む一方、説明書の郵送を待たなければならないというデメリットを抱えています。

 当時の筆者は工事日最優先だったので、重要事項説明を読んでもらう選択を取りました。すると読み上げの完了までに30分弱を要しました。申し込みに必要なやりとりを含めて考えると、電話に30分程度取られることは覚悟した方がいいと思います。

 この電話が終わると、“ダブルチェック”ということで別の担当者から再度電話が掛かってきます。こちらは申し込み内容に齟齬(そご)がないかどうかの確認を目的としているので、5分程度とすぐに終わります。

 この再確認が終わると、工事日の調整が始まります。再確認の担当者は「(工事が)少し混み合っているので、調整担当からの連絡が数日後になるかもしれない」と言われたのですが、1時間半後には工事日相談の電話がかかってきました。めっちゃ早くないですか……?

●すんなり決まった工事日 しかし延期に

 ということで、当日中に工事日の相談に入りました。工事が混み合っているのは事実で、最短工事可能日は12日後とのこと。純粋に新規工事をするよりは短いものの、工事内容を考えると「ちょっと待ちが長くない?」と思わなくもない感じです。

 それでも、なるべく早く工事してほしい筆者は「それで頼む」とお願いをしました。すると再びダブルチェックのために別担当者からかけ直すとのことで電話を待つことに。

 ダブルチェック電話では、工事内容の再確認と共に、「ドコモ光電話の切り替えに関する注意」と「工事日当日の注意」も伝えられました。今回は回線の敷設(新設あるいは張り替え)を伴わず、設置済みの「光コンセント」から先の機器を取り替えた上で設定変更をするだけなのですが、局舎側の切り替え工事に伴い工事日当日の午前5時から通信ができなくなるとのこと。このことは、速度(品目)変更者向けの説明書にも書かれています。

 ひとまず、これでやりとりは終了です。

 しかし、その6日後、再度ドコモ光サービスセンターから電話が掛かってきました。一体何事かと電話を取ると「NTT東日本から追加で施設状況の確認を行いたい旨の連絡があり、工事日を延期させてほしい」とのこと。

 実は当時、工事に向けて部屋を片付け始めていたのですが、どう考えても間に合わないと慌てていたところでした。早く10Gbps化したいところですが、延期を受け入れることにしました。

 果たして筆者の自宅回線の10Gbps化はかなうのか。そして効果はいかほどか――後編でお伝えします。

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