電波新聞社のマイコンソフト事業部が2025年、ミニチュアPC「PasocomMini PC-8801mkII SR」を発売する。その名の通り、NEC(現在のNECパーソナルコンピュータ)がかつて販売していた「PC-8801mkII SR」をモチーフとしており、純正オプションとして販売されていたディスプレイのミニチュア版「PC-KD852mini(仮)」も同時に発売される予定だ。
10月18日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されている「CEATEC 2024」の電波新聞社(マイコンソフト)ブースでは、PasocomMini PC-8801mkIISRとPC-KD852miniの試作機が展示されている。2日目(10月16日)に見に行ってみた。
なお、展示されているのはあくまでも試作機なので、外観を中心に製品版と異なる面が出てくる場合があることはご了承いただきたい。
●見る人が見れば分かる“精巧さ”
PasocomMini PC-8801mkII SRとPC-KD852mini(仮)は、それぞれモチーフとなった機材の4分の1サイズで作られている。どちらも手のひらサイズ……なのだが、展示機はアクリルの囲いで覆われており、触れることはできない。
ただ、遠目で見ても試作機は精巧に作られていることは分かる。色合いはもちろん、PasocomMini PC-8801mkII SRに“おまけ”で付いてくるミニチュアキーボード(不動品)も良いできだ。本機は3万円での販売が予定されている。
●ブラウン管の見え方を再現した液晶ディスプレイ
別売のPC-KD852mini(仮)は、640×480ピクセルの液晶ディスプレイを内蔵しており、Micro HDMI入力端子の他、丸形のアナログRGB入力を備えている。また、オリジナルにはなかったステレオスピーカーも備えている。現時点では1万8800円での販売を予定しているという。
非常にコンパクトゆえに、PC-KD852mini(仮)の本体には設定ボタンを設けられなかった。そのため、入力切り替えやスピーカーの音量調整などをするための赤外線リモコンが付属している。
また、液晶ディスプレイということで「実機と見え方が異なるのでは?」と思いがちだが、「パネルの前方に特殊なレンズを設けることでブラウン管特有の見え方を再現」(担当者)している。PasocomMini PC-8801mkII SRと比べると試作感が若干強いものの、ディスプレイ前方のフィルターを含めて「本体と同様に、当時の外観を極力再現する予定」(担当者)とのことだ。
●他にもレトロゲーマーにうれしい展示が
電波新聞社ブースには、他にもレトロゲーマーやレトロPC愛好家にお勧めの展示がいくつかある。来場した際は、併せてチェックしてみてほしい。