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Thunderbolt 5や5型液晶ディスプレイ搭載! ASUSが「Core Ultra 200S」シリーズ対応マザーをお披露目

ITmedia PC USER 2024年10月24日 11時5分

 ASUS JAPANは10月22日、東京都内でIntelの新型CPU「Core Ultra 200Sシリーズ」(開発コード名:Arrow Lake-S)に対応するZ890チップセット搭載マザーボードを発表した。ここでは、発表会の模様を交えて主要製品を紹介していこう。

●14製品のIntel Z890チップセット搭載マザーボードを発表

 今回発表されたIntel Z890搭載マザーボードは、全部で14製品だ。15万円を超えるハイエンドから3万円台のメインストリームまで、バラエティーに富んだモデルをそろえた。そのうち11製品は24日に正式リリースされており、25日から順次発売される。

 各製品と市場想定価格は以下の通りだ。

 それでは、上記の中から注目モデルをピックアップして見ていこう。

●ROG MAXIMUS Z890 EXTREME

 最上位のフラグシップモデルが「ROG MAXIMUS Z890 EXTREME」だ。24+1+2+2フェーズの強力な電源部にThunderbolt 5、3Dベイパーチャンバー採用のM.2ヒートシンクなど突き抜けた装備を備える。I/Oデッキにシステム情報やアニメーションを表示する5型のフルカラー液晶ディスプレイを搭載するなど、豪華な演出も魅力で、市場想定価格は16万9800円となる。

●ROG MAXIMUS Z890 APEX

 OC(オーバークロック)競技向けの製品が「ROG MAXIMUS Z890 APEX」だ。毎秒9000MT以上のDRAMオーバークロックに対応し、メモリ冷却用のファンキットが付属する。価格は未定だ(近日発表予定)。

●ROG STRIX Z890-F GAMING WiFi

 ハイエンド向け上位モデルが「ROGSTRIX Z890-F GAMING WiFi」だ。16+1+2+2フェーズの電源部、Thunderbolt 4にWi-Fi 7対応の無線LAN、最大30Wの電源供給が可能なUSB Power Delivery(PD)に対応したフロントUSBヘッダーなどを装備する。背面のインタフェース上部にはLEDライティング「Polymo Lighting」を備える。市場想定価格は7万9800円だ。

●ROG STRIX Z890-A GAMING WiFi

 ハイエンド向けのホワイトモデルが「ROG STRIX Z890-A GAMING WiFi」だ。ROG STRIX Z890-F GAMING WiFiとほぼ同じ装備だが、電源部の部品やUSBポート数などが若干異なる。市場想定価格は7万4800円だ。

●ROG STRIX Z890-I GAMING WiFi

 「ROG STRIX Z890-I GAMING WiFi」は、Mini-ITXフォームファクターのハイエンドモデルだ。限られた面積に最大限機能を詰め込むため、ライザーモジュールやドーターカードが立ち並ぶ姿から、SNSでは「違法建築」などと呼ばれる。このZ890モデルでも“違法建築”ぶりは健在だが、M.2 SSDを2枚簡単に装着できる「M.2 Q-Release Duo」、USBフロントヘッダーやSATAコネクターをまとめて接続できるドーターカードなど、配線や組み立てを容易にする要素が加わっている。

●TUF GAMING Z890-PRO WiFi

 機能と価格のバランス、ミリタリーテイストのデザインから人気の高いメインストリームの上位モデルが「TUF GAMING Z890-PRO WiFi」だ。ホワイトカラーとスロット部分に並ぶ滑走路のような大規模なM.2ヒートシンクが印象的だ。市場想定価格は5万9800円となる。

●TUF GAMING Z890-PLUS WiFi

 TUFシリーズのブラックモデル。Thunderbolt 4が1基になるなど上位のPROから機能はやや簡素化されている。市場想定価格は5万4980円となっている。

●ProArt Z890-CREATOR WiFi

 クリエイター向けブランド「ProArt」シリーズのマザーボードが「ProArt Z890-CREATOR WiFi」だ。仕様的にはハイエンドで、16+1+2+2フェーズの電源部にThunderbolt 5を2基、Thunderbolt 4を1基、さらに10GBASE-T対応の有線LANなどプロユースのクリエイターを意識した豪華装備を備える。価格未定(11月中発表予定)だ。

●豊富なオーバークロック機能を用意

 ASUSのZ890シリーズについては、さまざまな付加価値が用意されている。

 まずパフォーマンスについては、DDR5のオーバークロック耐性を高めるため接触性を高めたゴールドフィンガーピン「NitroPath DRAM TECHNOLOGY」の採用、オーバークロックメモリの互換性を高める「DRAM Fit」、CPUに統合されたNPUのオーバークロックができる「NPU BOOST」、通常+3.3V系から供給するM.2 SSDへの電流を+12V系から生成し、高速M.2 SSDの複数枚接続時の安定性を向上させる「ROG M.2 POWERBOOST」といった機能が紹介された。

 また、多くのモデルでWi-Fi 7対応の無線LANとThunderbolt 4対応のUSB Type-Cを備えているのも特徴だ。ハイエンドモデルに関しては、最大120Gbpsでの転送が行えるThunderbolt 5もサポートしている。

●組み立てや使いやすさに配慮した機能も

 また、組み立てやすさに配慮した機能も多数盛り込まれている。グラフィックスカードを引き抜く動作でラッチが外れる「PCIe Slot Q-Release Slim」、固定具をスライドさせるたけでM.2 SSDを着脱できる「M.2 Q-Slide」、差し込むだけで固定できる無線LANアンテナコネクター「Q-Antenna」、ツールレスでM.2ヒートシンクを着脱できる「M.2 Release」などが導入されている。

 その他、UEFIセットアップにはマザーボードのスロット、ソケットやコネクターにどのデバイスが接続されているのかをグラフィカルに表示する「Q-DASHBOARD」が導入された。ファンコネクターをクリックするとファンコントロールの調整画面に移行するなど、調整項目ともリンクしている。

 さらに自動オーバークロック機能「AI OVERCLOCKING」、自動ファン制御機能「AI COOLING II」、通信性能を最適化する「AI NETWORKING II」に加えて、UEFIセットアップの設定についてAIが回答してくれる「AI ADVISOR」(β版、英語のみ)といった機能も新たに導入されている。

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