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Raspberry PiブランドのM.2 SSDが登場/ASUSとGIGABYTEがThunderbolt 5対応拡張カードを発表

ITmedia PC USER 2024年10月27日 6時5分

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、10月20日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!

●Raspberry PiブランドのM.2 SSDが登場

 英Raspberry Pi財団は10月23日(現地時間)、Raspberry PiブランドのNVMe SSD「Raspberry Pi SSD」を発売した。容量は256GBと512GBの2種類で、価格はそれぞれ順に30ドルと45ドルだ。M.2 NVMe SSD装着用の拡張基盤「M.2 HAT+」とのセットも用意されている。

 SSDの仕様はM.2 2230フォームファクターで、PCI Express 3.0規格に準拠している。

 2023年9月にリリースされたRaspberry Pi 5は、PCI Express 2.0に対応し、イーサネットアダプターからAIアクセラレーター、グラフィックスカードなど、さまざまな拡張に活用されてきたが、PCI Expressポートの最も一般的な使用例はNVMe SSDを接続することだったという。

●ASUSとGIGABYTEがThunderbolt 5対応拡張カードを発表

 ASUSTeK Computer(ASUS)とGIGABYTEは、Thunderbolt 5ポートを搭載する拡張カード「ThunderboltEX 5」と「THUNDERBOLTS 5」を発表した。

 Thunderbolt 5は、9月に発表された次世代規格だ。Thunderbolt 4の3倍となる最大120Gbpsの転送速度を実現する。また、給電規格に関しても、USB PD EPR(最大240W)をサポートしている。

 ASUSのThunderboltEX 5は、2基のThunderbolt 5ポートと3基のMini DisplayPortを搭載している。Thunderbolt 5は最大130Wの給電に対応する他、最大120Gbpsの通信に対応する。デイジーチェーンで最大5台のThunderboltデバイス接続もサポートする。

 GIGABYTEのTHUNDERBOLTS 5も2基のThunderbolt 5ポートと3基のMini DisplayPortを搭載している。双方向で最大毎秒80GB、単方向で最大毎秒120GBの帯域幅に対応する。給電能力はUSB PD3.1に対応し最大100Wとなっている。

●Windows 11/10の10月度プレビューパッチ公開

 米Microsoftは、Windows 11/10向けに2024年10月度の非セキュリティプレビュー更新プログラムをリリースした。Windows 11 バージョン 24H2向けは「KB5044384」、23H2および22H2向けが「KB5044380」、Windows 10 22H2向けが「KB5045594」となる。

 Windows 11 24H2向けには、以下のような機能が追加されている。

・特定のアプリからの通知をオフにする提案を停止できるように

・Wi-FiパスワードダイアログにWindows 11のビジュアルデザインを採用

・オンスクリーンキーボード用の新しいゲームパッドのキーボードレイアウトをロールアウト

・スタートメニューの「すべてのアプリ」を「すべて」に名称変更

・キーボードのCopilotキーをカスタマイズ可能に

・画面が応答しなくなるため、Webからアカウントにサインインできない問題を修正

 非セキュリティプレビュー更新プログラムは、月例のセキュリティ更新プログラムに先駆けて変更内容をプレビューする目的のものだ。適用は必須ではなく、オプションを有効にしていなければ自動でアップデートされない。アップデートしなかった場合、基本的には翌月のセキュリティ更新プログラムと同時に適用される。

●AIでPCのGUI操作を実現する「Claude 3.5 Sonnet」発表

 米Anthropicは10月23日(現地時間)、アップグレードされたClaude 3.5 Sonnetと、新しいモデルであるClaude 3.5 Haikuを発表した。また、画期的な新機能だという「コンピューターの使用(computer use)」もパブリックβとしてAPI経由で提供開始されている。

 アップグレードされたClaude 3.5 Sonnetは、前モデルから全面的に改善されており、特にコーディングではSWE-bench Verifiedでのパフォーマンスが33.4%から49.0%に向上した。OpenAI o1-previewなどの推論モデルやエージェントコーディング用に設計された専用システムなど、公開されている全てのモデルよりも高いスコアを獲得しているという。

 新しいClaude 3.5 Sonnetは、前モデルと同じ価格で全てのユーザーが利用できる。

 Claude 3.5 Haikuは、前世代の最大モデルである Claude 3 Opusのパフォーマンスに匹敵しつつ、Claude 3 Haikuと同じコストと速度を実現した次世代モデルだ。

 こちらもコーディングに強く、Claude 3.5 SonnetやGPT-4oなど、公開されている最先端のモデルを使用する多くのエージェントよりも優れているという。Claude 3.5 Haikuは、今月末にテキストのみのモデルとして提供され、その後、画像入力にも対応する予定だ。

 新しい試みだというコンピューターの使用(computer use)は、専用のツールを作成するのではなく、AIに操作方法を教えることで、人間向けに設計されたさまざまな標準ツールやプログラムを使用できるようになるというもの。AIモデルにはClaude 3.5 Sonnetが利用される。

 ただし、現状ではまだ不完全で、スクロール、ドラッグ、ズームなど、人間が簡単に実行できる操作のいくつかは、現在Claudeにとっては課題となっているとのことだ。この能力は今後数カ月で急速に向上すると期待しているとしている。

●「モンスターハンターワイルズ」のオープンβテスト開始

 カプコンは10月23日、モンスターハンターシリーズの最新作「モンスターハンターワイルズ」のオープンβテスト(OBT)の参加者募集を開始した。

 OBTの実施日時は、PlayStation 5でPlayStation Plusに加入しているユーザーは10月29日午後12時から10月31日午後11時59分まで、PS5でPlayStation Plus非加入のユーザー、Xbox Series X/S、Steamユーザーは11月1日12時から11月4日11時59分まで。

 モンスターハンターワイルズは、2025年2月28日に発売を予定しているモンスターハンター最新作だ。OBTは条件を満たしていれば誰でも参加可能で、キャラクターの作成、ストーリー体験クエスト、ドシャグマ討伐クエストを体験できる。

 なお、OBTに参加すると、製品版で使用できるOBTプレイ特典チャーム、OBTプレイ特典アイテムパックを入手できる。また、OBTプレイ時と同一のアカウントで製品版のプレイを開始すると、OBTにて作成した「ハンター」と「オトモ」のエディットデータを引き継げるとのこと。

●Metaが顔認識技術を用いた新たな保護機能をテスト中

 米Metaは10月21日(現地時間)、著名人の画像を使用した詐欺広告への対策として、顔認識技術を使用した新しい方法をテストしていると報告した。

 Metaは、広告審査システムとして主に自動化技術を用いており、毎日表示される何百万件もの広告を審査しているとのこと。プラットフォームで実行される全ての広告を審査し、詐欺を含む広告ポリシー違反がないか確認しているとしている。

 今回、これに加えて著名人の画像を用いた詐欺広告を検出するため、顔認識技術を使用した新しい手法をテストしている。

 著名人の画像を含む広告が詐欺である可能性があると疑われた場合、顔認識技術を用いて広告の顔と著名人のFacebookやInstagramのプロフィール写真を比較、それが一致して広告が詐欺であると判断された場合、その広告をブロックするという。

 比較のために生成された顔データは、全て直ちに削除され、他の目的には使用しないとしている。

 少数の著名人による初期テストでは、この種の詐欺に対して有効性を確認できたとのこと。今後数週間で、なりすまし広告の被害を受けた著名人のより大規模なグループで有効化するとしている。

 この顔認識技術は、著名人に成りすました偽アカウントの検出や、FacebookおよびInstagramのアカウント回復時の本人確認の手段としても利用できるようテストしているという。

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