米Appleは10月29日(現地時間)、小型デスクトップPCの新型「Mac mini」を発表した。本体を手のひらサイズに小型化するなどデザインを一新し、チップセットは最新のM4またはM4 Proを搭載する。同日から予約を受け付け、11月8日に発売する。価格はM4モデルが9万4800円から、M4 Proモデルは21万8800円から。
●大幅な小型化によるデザイン変更
本体サイズは約12.7(幅)×12.7(奥行き)×5(高さ)cm、重さはM4モデルが約670g、M4 Proモデルが約730gとなった。
従来モデルの約19.7(幅)×19.7(奥行き)×3.58(高さ)cm、重さ約1.18~1.28kgから大幅に小型軽量化している。
●M4 or M4 Proチップを選択できる
プロセッサは10コアCPUと10コアGPU構成のM4と、最大14コアCPUと最大20コアGPU構成のM4 Proから選択できる。いずれもNeural Engine(機械学習エンジン)は16コア構成だ。
M4はM1と比べて最大1.8倍のCPUパフォーマンス、最大2.2倍のGPUパフォーマンス、Neural Engineは3倍のパフォーマンスを発揮するという。
M4 ProチップはM2 Proチップと比べて最大1.6倍のCPUパフォーマンス、最大1.5倍のGPUパフォーマンス(M4比では最大2倍)、Neural Engineは3倍のパフォーマンスを発揮するとしている。
M4モデルはメモリが最大32GB、ストレージは最大2TBまで、M4 Proモデルはメモリが最大64GB、ストレージは最大8TBまで搭載できる。
●インタフェースを刷新、フロントにも2基のUSB Type-Cを搭載
インタフェースとして、前面に2基のUSB Type-Cポート(最大10Gbps)と、3.5mmイヤフォンジャックを搭載している。
背面にはHDMI出力ポート、ギガビットEthernet(オプションで10Gb Ethernetを選択可)、3基のThunderbolt 4(M4 ProモデルはThunderbolt 5)の各ポートを配置している。
ディスプレイは最大3台を同時接続できる。M4(最大6K/60Hzの2台と最大5K/60Hzの1台)とM4 Pro(最大6K/60Hzの3台)で同時接続できる台数や最大解像度などに差がある。
ワイヤレス機能はWi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)の無線LANとBluetooth 5.3に対応している。