10月25日のIntel Z890チップセット搭載マザーボードの一斉販売から少し遅れて、ASUS JAPANからオーバークロックに特化したATXモデル「ROG MAXIMUS Z890 APEX」が売り出されている。価格は12万円弱だ。
●「やっぱり285Kが手に入らないという人が多いんですよね」
白とシルバーを基調にした基板を採用し、電源回路は22+1+2+2に強化された。独自の「AI OVERCLOCKING」機能や、AI処理性能を引き上げる「NPU BOOST」機能などを備え、メモリを冷却するための専用ファン「ROG MEMORY FAN KIT」も付属する。メモリスロットは2基あり、6基のM.2スロットや2基のThunderbolt 4ポート、Wi-Fi 7の無線LAN、Realtek製の5GbE対応有線LANなどが使える。
オーバークロック特化のマザーボードとしても個性が際立っており、新世代Coreプロセッサが登場するたびに話題を集めるシリーズだ。2022年11月に登場した「ROG MAXIMUS Z790 APEX」も入荷後すぐに売り切れるショップが相次いだが、今回は取材時点で複数のショップの在庫が確認された上に、「3連休後にも残るかも」(某ショップ)との声も聞いた。
あるショップでは「(対応するCPUで最上位の)Core Ultra 9 285Kが手に入らないという人が多いんですよね。いつ再入荷されるかも分からないから、極限まで性能を引き出すマザーボードがあっても無用の長物になってしまうというか……。これまで以上にCPUの入荷状況を気にしている人が多い印象を受けます」と語る。
●白いROGグラボホルダーが売り出される
ASUS JAPANのROGシリーズからは、グラフィックスカードホルダー「ROG Herculx Graphics Card Holder White」も登場している。価格は7000円弱だ。
2022年7月に登場した「ROG Herculx Graphics Card Holder」のホワイト版で、ARGB LEDを備え、ROGロゴが大きく目立つデザインを採用している点は共通している。入荷したTSUKUMO eX.は「白のROGでマシン内部をそろえたいという人もいるので、ニーズは確実にあるかなと思います」という。
一方で、単品のグラフィックスカードホルダーも安定して売れているそうだ。全体的な売れ行きでは、アイネックスの「VHD-02」(1000円弱)や、そのARGB版である「VHD-03」(1600円弱)、親和産業の「VGAサポートステイXSマグネット式(SS-NVGASTAY03-XS)」(ブラックは1000円弱、ホワイトは1600円弱)などがよく挙げられる。
同店は「3連ファンカードになると何かしらのサポートステイを求める人が増えますね。デザインはもちろん、支えの長さも重要になってきます。10cm前後の長さがあるならVHD-02やVHD-03が人気になりますが、より短くなると10mmでもいける親和産業のものが選ばれますね」という。