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今なら1.5万円から買えるXiaomiの8.7型Androidタブレット「Redmi Pad SE 8.7」が“ごろ寝”にちょうどいい

ITmedia PC USER 2024年11月27日 12時0分

 筆者は最近になって視力が悪化しており、とうとうメガネがないとスマートフォンの画面を見るのも辛くなってきた。移動中や就寝前などのネットブラウジングや読書がスマホの小さな画面では使いづらい。

 そんな中、ディスプレイがスマホよりも大きくて使い勝手もちょうどいい「iPad mini」の第7世代がAppleから発売されたが、一番お手頃な128GBモデルの価格はWi-Fiモデルが7万8800円、Cellularモデルは10万4800円と、サブで使うタブレットとしては値段が少々高く感じる。

 確かに、iPad miniはその価格に見合ったスペックやクオリティーを持っているだろう。ただし、持ち歩きやごろ寝で使うライトな用途のタブレットとしては少しオーバースペックに感じる。

 であれば「用途を限定すればもっと価格の安いタブレットがあるのではないか」といろいろと調べたところ、どうやらXiaomiの「Redmi Pad SE 8.7」シリーズが良さそうだという結論に至った。

 Redmi Pad SE 8.7は、Wi-Fiモデル「Redmi Pad SE 8.7」と、セルラーモデル「Redmi Pad SE 8.7 4G」を展開しているAndroidタブレットだ。驚くべきはその価格で、下記の通りセルラーモデルであっても第7世代iPad miniの約5分の1という価格で購入できる。

・Wi-Fiモデル:1万6980円(4GB+64GBモデルの場合)

・Wi-Fi+セルラーモデル:1万9980円(4GB+64GBモデルの場合)

 しかも現在は公式ECでそれぞれ2000円引きクーポンが配布されているため、順に1万4980円、1万7980円とさらに値段は下がる。Amazon.co.jpでもブラックフライデー先行セールとして同様の価格で購入できる。

 もちろん、スペック自体はiPad miniの方がはるかに高いので、単純に価格で比較するのはフェアではないが、それでもやはりこの価格の安さには強烈に興味を引かれるのは間違いない。

 それでいて、8.7型(1340×800ピクセル)というコンパクトさに加えて、アスペクト比が5:3と、電子書籍やマンガを読むのにちょうどいいタブレットとなっている。

 冒頭でも紹介した通り、高いスペックが要求されない用途の場合はiPad mini 7ではオーバースペックとなる。予算や今回の方向性を考えると、Redmi Pad SE 8.7のセルラーモデルを購入するのがベストチョイスだと思い立ち、実際に購入してみた。

●安さを感じさせないビルドクオリティー

 筆者が選んだのはセルラーモデルだ。ごろ寝タブレット兼持ち歩きタブレットとして購入したものの、やはりタブレット本体のビルドクオリティーが気になる。

 届いた実物を見てみると、価格の安さを感じさせない質感で心底驚いた。ディスプレイ自体は、今流行のベゼルレスとまではいかないが、ベゼル幅も十分に狭く、やぼったさを感じさせないようになっている。

 カラーバリエーションはオーロラグリーン、グラファイトグレー、スカイブルーがある。背面はシボ加工が施されており、持ちやすくデザイン的にも安っぽさを感じさせない良い作りだが、指紋の跡が非常に目立ちやすくなっており、そこだけが残念なポイントだ。

 本体のストレージ容量が64GBと少し心もとないが、別途SIMトレイ兼用のmicroSDメモリーカードスロットが用意されているため、本体のストレージ容量を容易に拡張できる。

 iPad miniだとUSB Type-Cポートに別途ストレージやUSBメモリを接続する必要があるため、microSDメモリーカードスロットの搭載はAndroidタブレットの強みといえるだろう。

 さらにセルラーモデルはnano SIMをデュアルで搭載できる。この価格帯のタブレットとしてはずいぶん気前の良い仕様だ。

 対応しているバンド帯は以下の通りで、NTTドコモやau、ソフトバンク各社のプラチナバンドに対応している。キャリアを問わず格安SIMなどの活用を見据えて、外出先でも便利に使えそうだ。

・LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/13/18/19/20/26/28/66

・LTE TDD:B38/40/41

 さらにWi-Fiも2.4GHz帯だけでなく、しっかり5GHz帯にも対応している

●予想を裏切られた動作感

 外観の出来が良い意味で予想を裏切ったが、実際の動作面においてはどうだろうか。割り切った用途なので、ホーム画面のスクロールやWebブラウザの動作、Kindleアプリのページ送りはある程度のもたつきを感じるのだろうな、と覚悟はしていた。

 だが、初期セットアップを完了した後の動作は予想以上に快適で、見事に筆者の懸念を振り払ってくれた。

 例えば、ホーム画面の動作においては画面ロック解除直後に少しカクツキを感じる物の、致命的に動作の遅れが発生するわけでもない。

 ただ、内蔵ストレージのアクセススピードによるものなのか、ギャラリーアプリの立ち上げや、Webブラウザを立ち上げた際に若干の読み込み待ちが発生する。しかし、決してストレスを感じるほどの遅さでもないため十分に許容範囲内だろう。

 Webブラウザの動作については、Google Chromeをインストールして主要なサイトにアクセスしてみたが、若干の遅延読み込みが発生する物の実用に耐えうる動作を実現しているし、文字入力についてももたつきを感じさせない。

 1点残念な点を上げるとすると、ディスプレイのリフレッシュレートが90Hzに対応しているとうたっているが、Google Chromeでは60Hzで動作してしまう。これはどちらかというとアプリ側の仕様なので仕方がないとはいえ、少し残念だ。

 ただし、標準ブラウザのMiブラウザであれば90Hzで動作するため、もしWebブラウザでリフレッシュレートを90Hzで動かしたいのであれば、「Miブラウザ」を使ってみると良いだろう。

●Kindleアプリで快適な読書環境を実現!

 ホーム画面の動作や、Webブラウザの動作も快適に行えていたため、大きな懸念点はなかったが、試しに普段よく利用するKindleアプリをインストールして動作を確認してみた。

 本棚からの本のダウンロードもWi-Fi環境下では、もたつくこともなく数十秒ほどでダウンロードが完了する。

 ホーム画面やアプリの動作確認中に、内蔵ストレージのアクセススピードに起因した読み込み待ちが発生していたため、書き込みスピードは問題ないのか少し不安だったが、それも杞憂に終わった。

 ページ送りの動作についても、本を開いた直後は確かに少し引っ掛かりを感じたが、読み込みさえ終われば快適に動作する。

 ただし、Kindleの本棚に保存している書籍の一覧を表示させる際には若干の読み込み遅延が発生するため、全てにおいて快適に動作するまでには至らなかった。

 とはいえ、総合的に見ればストレスを感じるほど動作が遅いというわけもなく、5:3のアスペクト比のおかげでマンガや小説も快適に閲覧できるので、この価格帯で手に入るフルカラー対応の電子書籍リーダーとしては、満点に近い出来と言えよう。

●用途を限ればタブレット購入費用は安く抑えられる

 冒頭を振り返ると、筆者個人としても「タブレット端末を購入するのであれば、1台で何でもできた方が便利」と考えていたものの、最近のiPadの値段高騰にうんざりしていた。

 そんな中、ふとゲームや動作が重たいアプリはPCや手元のスマートフォンに任せて、ごろ寝や新幹線移動時の暇つぶしについては、「用途が限定されるため低価格帯モデルを購入すれば良いのでは?」という仮定のもと、Redmi Pad SE 8.7を購入してみたが、想像以上に満足できる結果となった。

 もし筆者のように、ごろ寝タブレットや暇つぶし、読書用のタブレットを探している方がいれば、iPad mini 7の購入以外にRedmi Pad SE 8.7を選択肢に加え、年末に備えて財布へのダメージを極力回避するのもありだろう。

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