Intelは12月2日(米国太平洋時間)、パット・ゲルシンガー氏が12月1日(同)付で同社のCEO(最高経営責任者)と取締役を退任したことを発表した。これに伴い、同社ではデビット・ジンシナーCFO(最高財務責任者)とミシェル・ジョンストン・ホルトハウス氏(製品部門担当CEO)を共同の暫定CEOに据えた上で、取締役会に設置された「選定委員会」において後任の“恒久的な”CEOを選任する手続きを進める。
ゲルシンガー氏がCEOと取締役を退任する理由については明らかにされていない。一方、同氏は退任に当たり以下のコメントを発表している(日本語訳は筆者が実施)。
Leading Intel has been the honor of my lifetime - this group of people is among the best and the brightest in the business, and I'm honored to call each and every one a colleague. Today is, of course, bittersweet as this company has been my life for the bulk of my working career. I can look back with pride at all that we have accomplished together. It has been a challenging year for all of us as we have made tough but necessary decisions to position Intel for the current market dynamics. I am forever grateful for the many colleagues around the world who I have worked with as part of the Intel family.
(日本語訳)Intelを率いることは、私の人生における栄誉でした。このグループの人々はビジネスにおいて最良かつ最も聡明で、全員1人1人を「同僚」と呼べることを光栄に思っています。もちろん、当社(Intel)は私の仕事人生の多くを占めていたことから、今日という日をほろ苦く感じてもいます。私たちが一緒に(仕事を)成し遂げてきたことを、私は誇りを持って振り返ることができます。現状の市場の潮流に合わせてIntelの位置付けるべく、私たちは辛くとも必要な判断を下したこともあり、(2024年は)私たち全員にとって困難な年となりました。Intelの一員として一緒に働いた世界中の同僚に、私は永遠の感謝をささげます。