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Intel Arc B580搭載のグラフィックスカードが3社からデビュー! ASRock初の電源ユニットも

ITmedia PC USER 2024年12月16日 17時0分

 先週(12月8日週)末、複数のショップにIntelの新GPU「Intel Arc B580」を搭載したグラフィックスカードが入荷した。

●「動画編集中心の人気になるのかなと」 Intel Arc B580カードの評判

 確認できたのは、Intelの「Intel Arc B580 Limited Edition」と、SPARKLE Computerの「Intel Arc B580 TITAN OC」、ASRockの「Intel Arc B580 Challenger 12GB OC」とホワイトボディーの「Intel Arc B580 Steel Legend 12GB OC」の4モデルだ。価格は5万円弱から5万3000円前後となる。

 新しいIntel Xe2アーキテクチャを採用した「Arc B」シリーズに属する上位GPUで、「XMX AI」エンジンや「Intel XeSS 2」技術により、AIパフォーマンスやゲーミング性能を引き上げている。

 入荷したTSUKUMO eX.は「まだちょっとゲーミング用途では反応が静かで、AI用途や動画編集用途で選ばれる人がいるかなという感じです。白モデルも登場しましたし、年末に注目されたらいいですね」と話していた。

 ニーズを見据えて「とりあえずIntel純正カードだけ入荷しました。あとは様子見ですね」(某ショップ)というスタンスもあり、発売前は落ち着いて売れ行きをウォッチする空気が多数となっていた。

●ASRock初の電源ユニット「Steel Legend」シリーズが売り場に並ぶ

 電源ユニットの新製品で目立っていたのは、ASRockのフルプラグインATX電源「Steel Legend」シリーズだ。ブラックとホワイトモデルがあり、ブラックは定格1000Wと850W、750W、ホワイトは1000Wと850Wモデルが確認されている。

 価格はブラックの1000Wモデルが3万円前後で、850Wモデルが2万円前後、750Wモデルが1万8000円弱となる。ホワイトモデルはプラス約1000円といった値付けだ。

 ASRockが投入する電源ユニットにおける最初のシリーズで、いずれも80PLUS GOLD認証とCybenetics ETA PLATINUM認証を受けている。ATX 3.1に準拠し、2×6ピンのPCIe 5.1 12Vケーブルも付属する。

 各ショップの評価は高い。ドスパラ秋葉原本店は「これだけの電源効率のATX 3.1電源としては価格も落ち着いていますし、USBデバイスの電源供給を安定させる『+5Vブーストモード』を備えるなど、見所が多いシリーズです。マザーボードやグラフィックスカードとブランドをそろえたい人だけでなく、単品の電源ユニットとしても選ぶ人が増えるんじゃないかと思いますね」と期待を寄せていた。

●MSIからIntel Core Ultra向けハイエンドマザーが登場

 MSIからは、Intel Z890チップセット搭載のATXマザーボード「MEG Z890 UNIFY-X」が売り出されている。価格は12万3000円前後だ。

 20+2+1+1の電源フェーズを採用し、メモリもDDR5-9600まで対応するオーバークロック耐性の高い仕様となっている。PCIe 5.0 x4接続のM.2スロットや2基のThunderbolt 4ポートを備え、5GbE対応の有線LANとWi-Fi 7の無線LANもサポートする。

 入荷したTSUKUMO eX.は「各社のハイエンドマザーボードもだいぶそろってきましたね。Core Ultra向けの10万円超えモデルも選択肢が広がっていますし、高価格帯パーツが売れる年末年始を盛り上げてくれれば」と話していた。

●Lian-Liがワイヤレス制御に対応した120mmファンを投入

 汎用(はんよう)ファンでは、Lian-Li Industrialから新しい120mmファン「UNI FAN SL Wireless」が登場している。同シリーズのファンをスライド式に連結可能な「UNI FAN」シリーズに属し、さらに回転数や発光パターンなどをワイヤレスで制御できるのが特徴だ。

 「L-WIRELESS コントローラー」が付属する3個パックは標準回転と逆回転モデルが1万5000円前後、増設専用の単品パックは各5000円前後となる。軸部分に1.6型のLCDを備えた3個パックは両回転モデルとも2万3000円前後で、増設単品は各8000円前後だ。コントローラーも単品が4000円前後で買える。いずれもブラックとホワイトモデルが用意される。

 入荷したオリオスペックは「連結ファンとしては定番の人気があるシリーズですね。制御をワイヤレス化できるということで、ケーブル処理からさらに自由になれるということで広がっていけばと思います」と話していた。

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