うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、12月15日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
●Windows 3.1からWindows 7までの起動音コレクション、Xで公開
日本マイクロソフトは12月12日、Xの公式アカウントで、Windows 3.1からWindows 7までの起動音を収めた動画を公開した。
製品パッケージと共に起動音を紹介するという動画で、人によっては懐かしく、若い人だと聞いたことがないかもしれない起動音を連続して楽しめる。この投稿には多くのコメントが寄せられており、それぞれ思い出のWindowsを懐かしんでいるようだ。
なお、Windows MeとVistaの起動音が省かれているが、Windows Meのパッケージは動画内にチラッと写っている。起動音自体はWindows 2000と同じものだ。Vistaのパッケージは見つけられなかったが、起動音はWindows 7と同じだ。
●NVIDIAアプリでゲームパフォーマンスが低下する不具合 回避策あり
NVIDIAは12月17日(現地時間)、11月にリリースしたGeForceシリーズ向け統合管理アプリ「NVIDIAアプリ」にて、ゲームフィルターに関連するパフォーマンスの問題が報告されていると明らかにした。
現在調査中とのことだが、問題がある場合はNVIDIAアプリの「設定」→「性能」→「オーバーレイ」にある「ゲームのフィルターおよび写真モード」をオフにし、ゲームを再起動する方法が案内されている。
●Googleが2024年最後の「ChromeOS」安定版をリリース
Googleは12月14日(現地時間)、ChromeOSの最新安定版「ChromeOS M131」をリリースした。ChromeOSは、週ごとに安定版がリリースされているので、ChromeOS M131が2024年最後の安定版となる。
本バージョンでは、以下のような機能が追加されている。
Quick Answersのスタイルを刷新
Quick Answersは、ChromeOS向けのGenAI搭載の読み取りアシスタントだ。WebページやPDFドキュメントに関する分析情報をユーザーに提供する。ChromeOS 131では、このQuick Answerのスタイルが更新された。
ChromeOSの安全なリセット
ChromeOSの動作が不安定になった場合、従来は工場出荷状態へのリセット(Powerwash)が必要だったが、ChromeOS 131では、「Safty reset」という機能が追加され、初期化することなく既知の良好な状態に戻すことができる。具体的には、以下のアクションが実行されるとのこと。
・Chromeの設定とChromeのショートカットをリセット
・拡張機能を無効にする
・クッキーやその他の一時的なサイトデータを削除(ブックマーク、履歴、保存されたパスワードは対象外)
・フラッシュ通知
画面の隅に表示される通知を見逃してしまう場合、通知が届くたびに画面をフラッシュできるようになった。聴覚に障害があり通知音に気が付けない、画面拡大機能で頻繁にズームインしているユーザーに特に便利だとしている。
●「PowerToys」の最新版v0.87登場 高度なAIを利用可能に
Microsoftは12月17日、パワーユーザー向けの公式ユーティリティーツール「PowerToys」の最新版、バージョン0.87.0をリリースした。20日にはバグ修正版の0.87.1もリリースされている。本バージョンでは、高度なクリップボード拡張ユーティリティー「Advanced Paste」に「Advanced AI(高度なAI)」という新機能が追加されている。
Advanced Pasteは、クリップボードにコピーされたテキストをユーザーが指定する形式で貼り付けられるという機能だ。加えて「AIによる貼り付け」を有効にしてOpenAIから取得したAPIキーを登録すると、クリップボードにコピーした長いテキストを要約したり、翻訳したり、特定のスタイルに変換したりといったことが可能になる。
Advanced AI(高度なAI)は、それをさらに拡張するもので、AIによる貼り付けを行う際に、複数の変換を順番に実行するチェーンを定義したり、画像やファイルを操作したりできる。以下のようなことを実行可能だ。
・画像などのテキスト以外の入力を操作
・ファイルのようなテキスト以外の出力を生成
・複数のアクションを連結し、順番に実行する。例えば「画像をテキストに変換」→「テキストをJSONテキストに変換」→「JSONテキストをtxtファイルに変換」といったことができる
・意味のある、AIによって生成されたエラーメッセージを生成する。例えば「クリップボードにコピーされた画像にあるテキストをOCRで読み取り、それをフランス語に翻訳し、txtファイルとして保存する」という指示を行える
この他、ワークスペースで新しいウィンドウを作成する代わりに既存のウィンドウに移動機能の追加、マウスジャンプのポップアップUIの外観カスタマイズ機能などが追加されている。
●無料ユーザーでも「ChatGPT search」が利用可能に Chrome用の拡張機能も
OpenAIは12月17日、「ChatGPT search」を全てのユーザーが利用できるようになったと明らかにした。chatgpt.comに加え、モバイルアプリとデスクトップアプリで利用できる。
Windows 11 24H2向けは「KB5048667」、Windows 11 23H2/22H2向けは「KB5048685」、Windows 10(22H2/21H2向け)は「KB5048652」、Windows 10(1809向け)は「KB5048661」となる。
ChatGPT searchは、ChatGPTを使ってWeb検索を行えるという機能だ。10月末にリリースされた当初は、ChatGPT Plus加入者のみが利用できた。
Chrome拡張機能をインストールすると、ChatGPT searchをChromeのデフォルト検索エンジンとして設定できる。ただし、ChatGPT searchは GPT-4oを利用しており、使用制限の対象となっている。無料ユーザーは5時間以内に限られた回数だけ使用可能となる。Plusユーザーは、3時間ごとに最大80件のメッセージを送信できる。
●ChatGPTがガラケーや固定電話でも利用可能に まずは米国とカナダで
OpenAIは12月19日、専用の電話番号に発信することで、電話越しにChatGPTを利用できるサービスを発表した。米国とカナダで利用できる。
専用の番号に発信することで、ChatGPTと音声で会話できるというもの。スマートフォンに限らず、ガラケーや固定電話からでも利用できる。利用料は無料で月15分までに制限されている。
ChatGPTと通信するための実験的な方法で、可用性や制限は変更される可能性があるという。また、同じ番号にWhatsAppからメッセージを送ると、チャット形式でChatGPTとやりとりすることもできる。