先週(12月15日週)、複数のショップで目立っていたのはMSIのSocket AM5対応マザーボード「MEG X870E GODLIKE」だ。価格は23万円弱となる。
●とても高価ながら争奪戦の様相 「MEG X870E GODLIKE」の評価
24+2+1の電源フェーズを搭載し、2基のUSB4ポートや10GbEと5GbE対応の有線LANポートを備えるなど、強力な構成となっている。M.2スロットは付属の増設カード「M.2 Xpander-Z Slider Gen5」を含めると合計7基となり、うち4基はPCIe 5.0対応だ。
基板左上のカバーに3.99型のフルカラーLEDパネル「Dynamic Dashboard III」を内蔵しており、ハードウェアのステータスなどをリアルタイムで表示することも可能だ。
入荷したパソコン工房 秋葉原パーツ館は「まさに怪物級のマザーボードですね。問い合わせは結構あるので、これだけ高価でも取り合いになると思います」と話していた。他のショップでも「Ryzen 9000シリーズを24時間フル稼働するなど、タフな使い方で回しても余裕で使えると思います。実を伴えば、ここまで高級でも案外売れるんですよね」と高い実力を認めるコメントが相次いだ。
●SeasonicとNoctuaのコラボ電源ユニットが近日デビュー
ウルトラハイエンドといえば、電源ユニットではSea Sonic Electronicsから定格1600WのATXモデル「PRIME TX-1600 Noctua Edition」が一部の店舗に入荷していた。「パッケージに入っていなかったACケーブルが届き次第販売します」(オリオスペック)とのことで、近日中に売り出される見込みだ。価格は9万7000円前後となる。
製品名の通りNoctuaとコラボレーションした製品で、電源ユニットの冷却に同社の120mmファン「NF-A12x25」を採用している。80 PLUS TITANIUMとCybenetics ETA TITANIUM、LAMBDA A++認証を取得しており、ATX 3.1とPCIe 5.1にも準拠している。フルプラグインタイプで、奥行きは約210mmだ。
なお、家庭用AC100V/15Aコンセントから給電した場合は最大出力が1300Wとなる点は注意したい。
こちらのモデルも、電源ユニットのカテゴリー内で抜きん出た価格となっているが、取り扱いショップでは販売前から問い合わせが多数届いているという。オリオスペックも「販売スタートとなったら、もう取り合いでしょうね。世界で1000台限定生産で、再生産はしない方向とのことなので、欲しい人は妥協なく動くと思います」と話していた。
●Noctuaからは4種類の60mmファンが売り出される
Noctuaの新製品も登場している。60mmの汎用(はんよう)ファン「NF-A6x15」シリーズで、固定回転と可変(PWM)、供給電圧(12V/5V)の違いで4タイプを用意する。価格はいずれも2300円前後だ。
4モデルとも、厚さを約15mmと抑えているのがポイントだ。入荷したオリオスペックは「小型マシンを組むときに、スリムなファンは何かと重宝しますね。ただ、60mmファンに合わせたフレームはなかなかないので、そのあたりも加味して組める人に選ばれるのかなと思います。大抵は40mmファンだったりしますから」と話していた。
●Lian-LiのウッドなmicroATXケースにホワイトモデルが追加
フロントパネルの構成材にウォールナットを採用した「C8 Curve Wood」が先週登場したが、同じタイミングでLian Li Industrialのウッド系ケースもラインアップを追加している。
「A3-mATX Wood Edition WHITE」で、価格は1万4000円前後だ。
2024年9月に登場した木材フロントのmicroATXケース「A3-mATX Wood Edition」のカラーバリエーションという位置付けとなる。内部の構造は2024年6月登場の「A3-mATX」と共通で、約194(幅)×443(奥行き)×306(高さ)mmのボディーに、360mmラジエーターや415mm長までの拡張カードなどを組み込める。
入荷したTSUKUMO eX.は「2024年に流行しているウッドモデル、かつホワイトモデルということで、年末に向けて人気が出そうです。シリーズ全体で共通しますが、Mini-ITXケース並みに小さくて、ハイエンドなグラフィックスカードも挿せるというところが強いですよね」と評価していた。